なぜ若者は建設業界を避けるのか?という記事を目にしました。
その内容は「きつい、汚い、危険」だから、「福利厚生が充実していないから」と言ったありきたりの内容でした。
お国がとうとう動き出した
建設業界において、今回、お国がついに重い腰を上げ乗り出した「社会保険の強制加入」という件。建設業界は他業界に比べると、社会保険未加入割合が圧倒的に高い業界です。
そしてついに、お国の方針で大手ゼネコンの現場などは「社会保険未加入業者は現場に入場させない」こととなります。
建前上、「社会保険の加入割合が低い建設業界だからこそ若者が敬遠しているのだ」ということですが、実際は「社会保険未加入業者から漏れなく取る」というのが本音でしょう。社会保障費は火の車ですからね。
社会保険が完備されていないから若手が入ってこないのだ!と、本気で信じているゼネコンの従業員さんもおられます。
それで若者はやってくる?
たとえば社会保険を完備したとしましょう。それで若者はやってくるのか?
やってきません。
福利厚生を強制して喜ぶのは、今働いている従業員です。いや、もし手取りが減れば逆効果になるかもしれません。
たとえば年金を払っていない職人さんも多く存在します。一人親方と言われる個人事業主さんも多いです。遠い保障より近くの現金です。社会保険加入を強制して喜ぶのはお国だけかもしれません。
保険加入は確かに義務ですが、「将来年金がもらえるかわからない…」そんな不信感も拭えぬまま、社会保険を強制加入させるのは逆に建設業界を冷え込まさせる要因にもなりかねません。
現代版3Kとは
福利厚生を充実させること。これは人材を獲得する、特に若者を獲得するには当たり前の世界で、若手獲得競争のスタートラインにやっと立てるか、立てないか?の世界です。
そして建設業と言えば、「3K」、”きつい”、”汚い”、”危険”と言われてきました。
しかしそう言われる時代はとっくに終わりました。
あえて今の若者の、建設業に対する「3K」の意味を代弁すれば、、、
”興味がない”、”興味がない”、”興味がない”です。
若者が何に興味があり、なぜ興味を持たないのか?こちら側の勝手な思い込みはやめ、細胞レベルまで相手のことを理解しないと、いつまで経っても若者はやってきません。