ヤベェぞ!高卒求人
こんにちは、藤村です。
ついに50倍を超えましたか。
先日、高卒の採用活動をおこなうべく
学校廻りをはじめました。
採用実績のある高校へ訪問させて頂き、
就職担当の先生とお話ししていたのですが、
先生が発した言葉に思わず二度
「えっ!?」と言ってしまいました。
それは・・
「ウチの高校の就職希望者は20名程度」
「でも既に1,000社以上の求人が集まっているんですよ…」
という言葉。
ってことは求人倍率50倍…!?
コレ、普通校の話ですよ。
就職率の高い商業系・工業系の高校なら「どんだけ〜!!」です。
コロナ禍前の2019年に、
ある工業高校を訪問した際、
その高校の単独求人倍率は32倍でした。
それが現在、
普通科の高校でも50倍を超える勢い。
もう常軌を逸しているとしか思えません。
私は超就職氷河期世代。
商業高校卒にもかかわらず、
当時の就職倍率は1倍前後。
求人はあっても、工場勤務の安月給。
手取り額でも10万円くらいだったと記憶しています。
しかし今は違う。
「給料を上げました!」と
アピールしてくる会社が実に多いのだとか。
支給額においても、
今までの大卒クラスの給与を
提示している会社も少なくありません。
今の学生さんはマジで羨ましい限りです。
学校訪問?それ以前の話です
毎年、高卒求人解禁日が近づくと、
- 「学校訪問のやり方を教えてもらえませんでしょうか?」
- 「先生とどんな話をすれば良いですか?」
などのご相談を頂きます。
でもハッキリ言います。
もうそんなレベルではないです。
というのも、
企業からの訪問数があまりにも多すぎて、
先生と話をしてくれる機会すらもらえない学校もあるからです。
アポイントを取ろうにも取れない。
そんな学校もあります。
もしあなたが無名の中小企業なら余計です。
先日、アポなしで高校を訪問したとき、
ある上場企業とバッティングしました。
その上場企業もアポなし。
私のケースは
「申し訳ございません。」
「対応できる進路担当がいませんで…」
と学校側の塩対応。
受付で求人案内を渡して終わりでした。
片や上場企業はどうだったでしょうか。
奥から進路担当の先生が飛び出してきて、
「どうぞ奥へお入りください!!」
そう言うじゃありませんか!
私は思わず笑ってしまいました。
(某上場企業の採用担当も笑っていましたが…)
まぁ、私の存在はほぼ無いのと
同じ扱いを受けたわけです。
つまり、
求人があまりにも多いので、
ふるいにかけられているのです。
この現象は私だけでなく、
地元の小さな会社も
同じような対応を受けていると
ハローワークにクレームが入っているそうで…
ちょっとした問題になっているそうです。
でもどうにもできないのも、
これまた事実。
まぁでも仕方ありません。
私が学校側なら同じくそうするでしょう。
まず大企業の求人の方が見栄えがいい。
条件面の中身もいい。
しかも「こんな大企業からの求人もありまっせ!」と
生徒の親にも自慢できる。
大企業への入社実績がつけば、
学校の知名度も上がる。
(入校希望者も増える)
学校のカタログを見てください。
就職実績には有名企業ばかりが
連なっていますから笑。
つまり学校に泊がつく。
ですから、もうここで
雲泥の差がついてしまっているのです。
私たち小さな会社の求人は、
肥やしになっているだけ。
むしろ、データ入力が大変だから、
見られもしない求人、
魅力のない求人は
もう持ってこないで!
そんな声すら聞こえてきそうです。
最近の若者がよく使う言葉を借りれば
私たち小さな会社はもう、
「詰んでる」んですよ。
こんな求人は相手にされない
ですから、そのような状況下で、
「学校訪問のノウハウ」を
伝えたところで無駄に終わります。
しかもそのような会社は、
全て…とは言いませんが、
自己の都合で採用活動を
されている会社が実に多いのです。
自己の都合とはその場しのぎ。
その場しのぎとは、
例えば「人手が足りないから」
という理由です。
その典型が観光・飲食業でした。
コロナ禍前までは
インバウンド観光が
活況だったため、
観光業や飲食業の求人がかなりの数で
溢れていました。
そこに就職された
学卒者も多くいます。
ですがコロナ禍になって
業績が悪化した会社は、
減給や解雇をし出しました。
夢や希望を抱いて入社した
学卒者も多分に漏れずで、
退職した方もかなりの数いたと聞きます。
しかしコロナ禍も終わり、
インバウンド観光客が
増え出したことで観光業、飲食業は
また忙しくなりました。
すると人手が足りなくなり
高卒求人を再開する企業も増えました。
もちろんコロナが流行り、
業績が悪化することは
予想できるものではありませんでしたが、
学校側の立場からすれば、
そんな都合の良い企業を、
生徒に紹介するでしょうか?
ということです。
毎年、コツコツと求人を
出している会社ならまだしも、
断片的に求人をするような
小さな会社は相手にしない。
しかもパンフレットも何もない。
求人票だけ送りつけてくるような、
そんな会社は生徒にも勧めない。
これはある先生が
おしゃっていた本音です。
ですから、
その場しのぎの為だけに
高卒求人をするなら
逆にしない方がよく、
他の道を探るべきです。
高卒求人の本質
高卒採用における
学校側の願いは、
「卒業生を長期的なスパンで
立派な社会人として
育ててもらうこと」
他なりません。
これが高卒求人のあるべき姿なのです。
それを、
今までの感覚で捉えて
労働不足の補完として捉える会社、
そして高卒者を投資と捉えるのではなく、
コストと捉える会社は、
高卒求人ではまず、
土俵に上がることはできません。
ロクに人材育成もしないのに、
「最近の若者は使えねぇ」と
愚痴をこぼすなら採用しないほうがいい。
これが今の現実です。
「なんで我々が給与を払ってまで、
坊主の教育をしないといけないのか?」
そう思うかもしれません。
ですが、
その坊主がすぐに辞めてしまったら、、?
あなたの会社の責任にされかねない。
これが今の高卒求人です。
本当は親の教育、学校の教育、
本人の問題だろ!
そう言いたくなるのは
わかるのですがね・・。
でも、
「ウチの会社で立派に
育ててみせます!」
その言葉を心の底から発しない限り、
高卒採用はしない方がいいのです。
- なぜ大企業が新卒を採用するのか?
- 新卒者を獲得している会社は何をしているのか?
その意義を知れば、
高卒求人の在り方が見えてきます。
これから若者に選ばれる会社の特徴
そして今は表面上のテクニックだけで
採用できる状況でもなくなりました。
これは
高卒求人だけではありませんが、
会社の本質が問われている時代です。
会社の本質とは、例えば
社会的責任・使命、企業の体質、
風土、ステークホルダーとの関係性、
従業員の労働環境・満足度・将来性などなどです。
これらを明確にし、
内外に示していくことができなければ、
箸にも棒にもかからない状況になるでしょう。
表面的に採用できたとしても、
他の会社に転職されて終わりです。
つまり、
その会社に魅力があり、
働きたい、働き続けたい、
周りにも自慢できる。
そんな会社として発展しなければ、
これからの採用活動は、
より厳しくなるでしょう。
そう言えば、あるセミナーで、
若者をバンバン採用している経営者が
こんなことを言っていたので、シェアします。
「これからは、
子供たちや地球の未来のために
何ができるか?何をしているか?」
「そのような大義のある会社が選ばれ、」
「経営者の我欲のため、物欲のためだけに
経営しているような会社?」
「こんな会社は、これから
若者から見向きもされなくなりますよ。」
だそうです。
今は、
旧資本主義から新資本主義へ移行する
変換点にあるのだとか。
つまり、
高級車を乗り回し、派手に遊ぶ社長の会社よりも、
世の中をより良くするためにお金を使う社長の方が
好まれるんだそうです。
それでも高卒採用したいのなら…
それを踏まえたうえで、
それでも尚、
高卒採用を実現したい!
と思うのであれば、
無名で小さな会社でも
毎年安定して高卒採用を
実現してきた実績を基に、
ご相談に乗らせていただきます。
確実に高卒者を確保できる!
というお約束はできませんが、
採用に近づける方法は知ることができます。
そして
今までは初回相談を無料で
対応してきましたが、
やめました。
なぜなら本気度が低い方が
あまりにも多いからです。
高卒求人を甘く見過ぎです。
アドバイスさせて頂いても
実践されない方。
これはいくらアドバイスしても無駄です。
ですから本気度の高い方だけを
対象に有料にて対応いたします。
もし、高卒採用を実現させていきたい!
という方がおられましたら
お問合せフォームからお問い合わせください。
人材を確保するために小さな会社に求められること
いつも言っているのですが、
やはりこれだけ人材の獲得競争が激しさを増すと、
採用活動は仕事の片手間で
やるようなものではなくなりました。
私自身、
新規事業で成功させるより
難易度が高いのではないか?
そう感じてしまうくらいです。
仕事を獲得するために
営業マンが存在しているように、
人材を確保するために
リクルーターを配置する。
もうこれは小さな会社でも必須でしょう。
一流の営業マンをリクルーターに
配置換えしてもいいくらいです。
それだけ今、人材確保は難易度が高いのです。
そんな状況で経理や総務の人が
未だ採用担当をしている…
というのは如何なものかと思います。
一流のリクルーターであるのなら別ですが…
業者に依存する…
なんてもってのほか。
あなたの会社の銀行の
口座残高を減らすだけです。
ちなみに、
「ある有名な人材マッチング会社に
依頼してみたら、結果はクソだった…」
って面白い話があるので、
また別の機会にお話ししますね。
ここ数年の高卒求人は、
かなり「いばらの道」です。
でも諦めたらそこで終わりなので、
着実に頑張っていきましょう!
それではまた。