こんにちは、藤村です。
人手不足が蔓延しているこの時世。「人材を確保できる!」と謳い、知識やノウハウの乏しい会社を狙い撃ちし、高額な費用をせしめ取るような、あやしい業者が多く存在しています。
一時期「求人掲載無料」とうたって実は高額な求人掲載料を請求する悪徳業者が社会問題になりましたが、未だにそのような業者は多く存在しています。
最近は新手のやり方もあるようで、そのような業者には絶対に騙されないように注意が必要です。あなたの心の隙間を狙ってきますので。
そこで今回、私も実際に体験した、絶対に依頼してはいけない胡散臭さ100%の業者の3つの特徴についてお伝えしていきます。
求職者のフリをして電話をかけてくる
まず1つ目が「求職者のフリをして」電話をかけてくるヤツです。
- 「御社の求人を見て電話をかけているんですけど…」
- 「求人はまだ募集していますか?」
- 「社長から直接話を伺えますか?」
あたかも「求人の応募を検討しているかのごとく」電話をかけてきます。
高度になると、仕事の内容を深く聞いてきたり、どんな人を採用していますか?など、まるで就職を希望している素振りを見せてきます。
もちろん固定電話や050のIP電話だと怪しまれるので、携帯からかけてくることがほとんどです。
事前に他の人を使い、応募の問い合わせ電話をしてくるケースもあります。そうすれば「また求人の問い合わせ電話だ」と、担当者に繋いでもらいやすくなるからです。つまり担当者に繋がりやすい土壌をつくっておくわけですね。
ちなみに「社長に繋いでほしい」という電話は、また別の目的のセールス電話であることが多いです。
あり得ない話しで興味を引かせる
電話を受けるのは大抵、事務員さんです。そして、ほとんどの事務員さんは、社長や人事担当に代わります。「なんかコイツは怪しいぞ!」と思われることは稀でしょう。
社長や人事担当者に代わったところで「⚫︎⚫︎の⚫︎⚫︎と申しますが…」と正体を明かし、人材採用支援の案内の話をし出します。もちろん相手に話す隙は与えません。
なぜなら「あぁ、そういうの要らないわ」と、断られないためでしょう。間髪入れず、勢いよくセールストークをしてくるのが基本です。
そしてあり得ない話しを伝えてきます。たとえば「求人で募集している職種を希望している求職者を何千人と抱えている」と言ってみたり「弊社に登録している20代の転職希望者が、御社の求人を検討している」などと伝えてきます。
私が受けた電話の相手は
- 「募集職種を希望している人が御社のエリアでも、ざっと6,000人はいるんです。」
- 「そのうち20代は5,000人以上登録されているんですよ。」
- 「御社の採用ホームページを見ている人も多くいるが、弊社を通じて応募検討していますよ!」
などと伝えてきました。
普通に考えればあり得ない話しです。なぜならターゲットエリア内で、その職種で5,000人も転職を希望しているのなら、少なからずハローワークで把握することができるでしょう。
そして、それだけの潜在求職者がいるのなら、必ず問い合わせなり応募なりが来るよう、それなりの仕掛けをしています。
また、採用ホームページも1日に何人見ているか、どの地域から見られているかなど計測していますから、それらを考えればあり得ませんでした。
会わせろとせっつく
最後に、こちらがそういった疑問を投げかけたり、具体的な話しを聞こうとすると”しどろもどろ”になり、最終的に「詳細は電話では伝えきれないので面談させてくれ!」とせっついてきます。
そして向こうから勝手に「この日のこの時間はどうですか?」と指定してきます。
- 「誰も会うとは言ってないけど?」
そう伝えると、
- 「他の会社は是非会いたい!と言っていますがね。」
- 「近くで面談する会社があるので、そのついでに少しでも話を聞いてみませんか?」
- 「えっ、いいんですか?これだけ応募を検討している人がいるのに、このチャンスを逃す気ですか?」
と煽ってきました。
セールスの電話を受けてしまったら…
「身分を隠す」 ▶︎ 「興味や欲求を抱かせる」 ▶︎ 「面談に持ちかける」
これはもう、飛び込み営業・押し売りセールスでよくある手法ですね。
すべての飛び込み営業や押し売りセールスがダメだとは言いませんが、大抵は実績がない会社や胡散臭い会社は、このような手法を取ることが多いです。
実際、会社名を聞いていろいろと調べてみましたが、ネットの口コミでの評判は悪く、会社すら存在しているのか?という状況でした。
実績があったり、クライアントに喜ばれている会社なら、そもそもそんなことする必要はありません。もちろん広告宣伝は必要ですが、現実離れした話を持ち出して煽ってくるようなセールスをする必要はないはずです。
今、これを読んでくださっているアナタなら、そのような業者に騙されることはないでしょう。しかし、押し売りセールス会社は実に巧みです。
飛び込み営業・押し売りセールスは
- 「いかに最初の入り口を突破し」
- 「いかに相手の冷静さを失わせ」
- 「いかに胡散臭さを感じさせないか?」
に焦点を当ててきます。ですから対策としては、
- 常に冷静になって聞く。
- 面談してみたいと思ったら一度電話を切る。
- 会社の実態や評判などを調べてから折り返し電話する。
これらがポイントです。
あなたが経営者の場合、無駄に時間を削られないためにも、事務員さんにある程度対応してもらうのも1つの方法です。
業者に騙されない唯一の方法
どの業界でもそうですが人材市場は本当に悪どい業者が多く存在します。一度高額料金を請求して姿をくらます業者や、定期的にあなたの会社のお金をチューチューと吸い取る業者(特に求人雑誌の広告会社に多い)など、さまざまです。
そのような業者から、あなたの金庫のお金を奪われない唯一の対策は、あなた自身で採用力を身につけること他なりません。あなた自身で人材を確保することができれば、業者に頼る必要はないはずですよね?
だから、業者に依頼せず、依存せず、あなた自身で採用力を上げていくことが、あなた自身の会社を守り、長期的に繁栄させていく秘訣なのです。
私がいつも言っていること。それは「会社に営業力が必要なように採用力も必要。会社に営業マンがいるように採用マンも必要なのだ。」ということです。
専属の採用担当を配置し、採用力を上げていくことが、小さな会社がこれから生き残っている道です。でなければ、いつまで経っても業者依存から抜け出せなくなりますよ。
ということで、何度もお伝えしますが、御社自身で採用力を上げていってください。採用力は技術です。その技術力を上げるためのヒントやサポートをさせて頂くために、私たちが存在しています。
是非、私たちと一緒に採用力を上げていきましょう!
とは言っても、「お宅も怪しい業者じゃないの??」と言われないようにしなければなりませんね笑。
採用力を上げていただくために、クライアント様の価値提供に精進して参ります!最後までお読みいただき、ありがとうございました。