最近、工場が爆発したとか、火災が起きたとか、そういったニュースを目にします。
原因はさまざまでしょうが、人材の認識不足、技術力の低下が1つの原因ではないか?
という記事を目にしました。
継承問題
上手に引き継ぎができないまま、多くのノウハウを持ったベテラン従業員が一気に定年退職し、残された従業員のノウハウ不足によるトラブルが発生している。
これは中小企業の大きな課題となっています。かくいう私が所属している会社も「昔のあの技術力はどこに行ったんだ?」と囁かれることもあります。
続々引退するゴッドハンド達
先日、昔に一緒に仕事をしていた方と偶然バッタリ再会しました。その方は人を巧みに操り、大型案件の取引をじゃやんじゃんこなす不動産取引のプロ中のプロでした。
どうしたらあんな風になれるんだろうか…。いつも不思議というか憧れをもっていたことを懐かしく思いました。
ですがその方、聞けば現在は引退し、命に係わる大きな病気と闘っているとのことでした。年齢的なこともあるのですが、誰にもノウハウを継承することなく引退されていたのです。
無論、その方が抜けた会社は大きな損失で、大きな案件をまとめることができない事態になっているようです。
あなたの会社の強みは何ですか?
どの業界においても技術力は会社の強みであり、継承していかなければ競争力が低下します。
特に中小零細企業は、1人の技術力が会社の技術力となり、その1人が抜けてしまえば会社として大きな痛手となってしまうことも少なくありません。
そしてベテラン、匠、神の手と呼ばれるような技術者がどんどん引退していく時期にもあります。
どんどん若手に仕事を振っていくべき
私の会社もそれを避けるべく、若手を獲得・教育し、技術を継承するような体制をとってはいますが、簡単に実現できるものではありません。毎年、若手を数名確保していても、こちらの思う通りにちゃんと成長していくれる若者はごくわずかです。
世代別の環境の違い、認識や価値観の違いがありますし、いろんな角度から調整していても、そう簡単にいきません…。
かと言ってベテランの中途採用を行ってもコストがかかりますし、ずっと会社に勤めてくれるとはかぎりません。
労力がかかる、とても気の遠くなる作業ですが、安定的に若手を採用し、コツコツと若手に教え込んでいかないといけません。
そして失敗や損失を恐れず、いかに仕事を教え、仕事を振っていくべきか?です。
「自分でやった方が早い」は、将来的に会社のためになりませんので、どんどん若手に仕事を任せていくべきだと思います。