ここ最近、春が近づくと「あぁ今期も誰ひとり採用できなかったなぁ」と嘆かれる中小企業の経営者を見かけます。
ハローワークからも、求人広告からも誰ひとり応募がない。「誰か紹介して」とお願いしてもウンともスンとも言ってこない。一体どうすればいいのか、、、
半ば諦めモードの方もおられます。
その会社の状況にもよるのですが、人材獲得に苦しむ中小企業の共通点として、ある要素が欠けていることが多いので少しシェアしたいと思います。
その要素を修正していかなければ、いつまで経っても人材は獲得できませんし、逆にその要素をうまく活用できれば相手の反応も変わってきます。
では、人材獲得に苦しむ中小企業に欠けてしまっているある要素とは何でしょうか?
それは、、、
メッセージが伝わっていない
ということです。
メッセージが相手に伝わらなければ目に留まることなくスルーされていきます。
私も実際試行錯誤してきましたが、メッセージほど相手の反応が上下するものはない!と言えるくらい大切なものだと実感しています。
今は、周りを見渡せば必ずどこかで求人しています。そんな中で求人者は、一瞬で「検討すべきか」「検討すべきでないか」を判断します。
人間の脳は、無意識のうちに莫大な情報を処理しています。自分に不必要な情報は一瞬でスルーさせ、必要な情報だけに集中できるよう脳が働きかけているからです。
一度メッセージがスルーされてしまえば、よほどのことが無い限り、二度と戻ってくることはありません。
では、スルーされてしまう原因の多くはどこにあるのでしょうか?
スルーされる3つの原因をまとめてみました。
1、自社目線でのメッセージ発信。
私の会社はこうだ、こんな事をしている。だから来てくださいと言った感じです。たまに自慢かなと思われるような会社もあります。
それが通用するのは、名前だけで人が応募してくるような大企業や有名な企業のみです。
我々、中小企業・零細企業は、大企業と同じようなことをしても太刀打ちできません。
相手目線のメッセージで発信をしないといけないのです。相手目線がなければ、あなたのメッセージに共振してくれることはありません。あなたが仕事を探しているという立場なって考えてみるとヒントが見えてくるでしょう。
2、やってはいけない、ありきたりなフレーズ
やる気のある人募集、安定した仕事です、業績好調です、楽しい職場ですetc..
これは特に、求人広告を掲載している方に見られるのですが、どの求人を見てもありきたりで同じようなフレーズばかりです。ありきたりな文言は中和反応を起こします。つまり際立つことが無いということです。
広告は表現方法の制限もありますが、広告代理店に任せきりにするとこうなってしまいます。
頭を使うのは大変労力を要しますが自分で考えていく必要があるのです。また、自社目線と相手目線の周波数を合わせるということが必要になります。
メッセージを共振させて、はじめて相手の目に留まるのです。
3、伝える場所
いくら共振させるメッセージがあったとしても、伝える場所が悪ければ意味がありません。場所というのは、相手が目にする媒体であったり、状況であったりします。
たとえば、求人誌を見ているのか、インターネットを見ているのか、だけでなく、相手が仕事を探すうえでどれだけ切迫しているか?などです。つまり状況も大切だと言うことです。
以上、簡単にお伝えしましたが、いかがでしょうか。
私も実際、メッセージを変えただけで、相手から「入社したい」と言ってくれることもあります。他に何社も面接しているのに…です。
それだけメッセージはとても重要な要素なんです。それは紙面上だけでなく、発する言葉においても、です。
他にも人材を獲得できない要因はたくさんあるのですが、メッセージは大切な要素だということを少しでも認識していただき、お役に立てれましたら幸いです。