日本の労働生産性
2014年のデータになりますが、日本のGDP(名目)は世界第3位です。1位はアメリカ、2位は中国です。
まだまだ日本は捨てたもんじゃないなぁ。とお思いになられている方も沢山いらっしゃいます。
しかし、これを「1人あたりのGDP(名目)」にすると、日本は世界で何番目かご存知でしょうか?
なんと「35位」です。(ちなみに1位はモナコです。統計専門サイトより)
また、これは別の調査機関になりますが、日本の1時間あたりの労働生産性は、OECD加盟国34ヶ国の内、日本は21位になります。(1位はルクセンブルクになっていました。)
日本は世界に比べたら、1時間あたり、1人あたりの生産性は低い水準です。日本は長時間働くことによって経済大国になっているのです。
さまざまな要因はありますので結論は避けるべきですが、極論を言えば「能力」が低いと言わざるを得ないデータです。
日本はもう経済大国ではない
先日、長時間労働に対する目を厳しくするために「労働監督官を増員する」というニュースが流れていました。
最近、大手会社の時間外労働における従業員の過労死や自殺が社会問題化していることで、「残業時間を減らすための制度整備を行うことで働き方の改革を実行していく」ということだそうです。
しかし、現状の日本において、もし長時間働くことができなくなればどうなるか?
確実に生産性は低下します。日本は経済大国から成り下がっていきます。
私自身はフリーみたいなものですから、残業という概念はありませんが、例えば正社員として働いた時に、月に何時間残業しているかなぁと計算してみてたら約130時間でした。一般的に言えば過労死レベルです。
しかし疲れてもいませんし過度のストレスもありません。むしろもっと時間が欲しい!と思うくらいです。
それは上司からの圧力があったり、ずっと仕事に縛られることがないということもありますが、それ以上に「仕事が楽しい!」から他なりません。また目標があり、それに突っ走っているからでもあります。
労働生産性低下の大きな要因
多くの人々は「やりたい仕事をしていない」と思っています。「やらされている」と感じています。
それがストレスになっている要因の1つです。さらに優雅に過ごしている人たちを見ると、それと自分を比較してしまい「自分は一体何をやっているんだ!」と憤ってしまうのです。
そのモチベーションが労働生産性の低下に直結します。
人は周りに影響される生き物です。周りが悲観的、愚痴ばかりこぼしているような人間ばかりなら、自分も自然と悲観的、愚痴ぽくなってしまいます。
現代社会は「悪魔の囁き」多すぎます。ネガティブな情報ばかりに反応してしまうのが人間なのです。
時間あたりの労働生産性を上げる
一方で、志が高い人間ばかりの環境の中で過ごすと、自然と自分も意識が高まります。しかし従業員が自発的に志を高めるようなことはしません。
志を高く持つべき最初の人物こそ、会社の代表である社長です。
「従業員は社長を映す鏡」と言われています。社長はまるで金魚鉢の中にいる金魚のように、常に行動をチェックされています。
口だけでなく行動で示すことが大切です。社長が率先して行動しなければ従業員も率先しませんし、約束を守らない社長であれば、従業員も約束を守らなくなります。
そして、多くの経営者が勘違いしていることは「社長=尊敬」だと思っていることです。
従業員は経営者に対しては「目上の人」だと認識していますが、「尊敬」していません。むしろ軽蔑している方が多いのです。従業員の10倍は働け!と思っています。(これは弱者が強者に対して抱く人間の感情、ルサンチマンと言います。)
しかし…
社長のリーダーシップは必要ない!
では、
「社長がリーダーシップをとって現場を指揮しないといけないのか!?」
とお思いなる方もおられますが、そんな必要はありません。
あることをするだけで従業員の生産性をアップさせることができる。
それに言及している本があります。↓
http://directlink.jp/tracking/af/1403054/FxOrZBp4/
従業員が率先して動いてくれたら…
従業員が率先して動いてくれる姿を想像してみてください。
経営者の負担はどれだけ楽になるでしょうか?
生産性が上がるどころか、煩わしいトラブルに時間を取られる必要もなくなるでしょう。
あなたの会社の環境はどうですか?
生産性が低下していませんか?
従業員が陰でボロクソに文句や愚痴をこぼしていないでしょうか?
できない従業員のためにトラブルに時間を取られていないでしょうか?
経営者と従業員の距離は埋まりませんが、距離を縮めることは可能です
もし従業員を上手に操りたいのなら、一度この本に目を通してみてください。↓↓