経営とは「入と出」
「会社経営とは入と出」
「いくらお金が入ってきて、いくら出て行ったか。それだけだぞ」
私が営業マンとして働いていた時代、会社の社長がよく口にしていました。
良い言い方をすればとても「シンプル」。悪い言い方をすれば「どんぶり勘定」。
しかし私自身は、それとは違う考え方です。
その考え方とは…
実は「出と入」
「出と入」です。
「入と出」「出と入」。えっ?何が違うの??一緒だけど…
と思うかもしれませんが、意味は全く違います。
前者(入と出)は「入ってきたお金でいかにやりくりしていくか?」つまり家計簿的な考え方。
後者(出と入)は「いくらお金を投資し、いくらお金がリターンしてくるか?」つまり投資的な考え方です。
そういった観点からビジネスをしている人は沢山いらっしゃいますが、人材に関してその考え方をしている人は少ないです。
人材採用・教育もROIを意識すべし
採用コストにいくらかかって、人材教育にいくら要したか?
1人あたりの人件費。そしてその人材が、投資した以上のリターンをもたらしてくれるのはいつなのか?など、、、
管理職はもちろん、経営者でも細かくチェックしている人をあまり見たことがありません。
そういった数字を経営者や管理職が把握しておくことで、人材採用や人材教育の計画が立てやすくなります。
そうすれば求人広告にどれだけお金を捨てているかがわかるでしょう。
そして採用した人材の損益分岐点もあらかた把握できます。
採用にかかる予算はこのくらい。人材教育にかけれる予算はこれだけ。
と、国家予算みたいにする会社もありますが、それだけに留まってはいけません。
人材は、会社の売上を大きく左右させる原資ですから、
「投資に対していくらリターンがあるか?」「どうしたらそのリターンを最大化できるか?」
を考えていかなければならないのです。
常にROI(投資・費用対効果)を意識してみてください。
また、リターンが得られない場合はどうするか?も考えなければいけませんね。
求人広告で反応が無いと思っているのなら、一旦立ち止まって考え直さなければいけません。
「いつか人が集まるだろう」ではダメなのです。
なかなか一筋縄ではいかないこともありますが、お金を生まない「出」は、後々経営を苦しめることになります。
零細企業は特に…ですよ。