アンケートにお答えいただいる中で、
(本当にありがとうございます。まだお答え頂いてない方はコチラからお願いします。)
「若者のやる気」について悩まれている企業様が多いようです。
若者の獲得、そして教育には大変労力が必要です。
地方の小さな企業は、良い人材が集まる人気のある企業から「ふるい」にかけられた人材を採用、教育する立場であることが多いからです。
最近は、大企業でさえ人材教育に手を焼いているようですが、
そもそも「やる気」「欲求」ということ自体、若者の認識として薄れているように思います。
そこに「やる気を引き出そう」とするのは大変エネルギーを必要とします。
それはまさしく、お腹が満たされた人間に「さらに食え!」と言っているようなものです。
無理やり「食え!」とか「腹を空かせ!」と脅すこともできません。
さて、どうやってお腹を空かせることができるでしょうか?
これは中小零細企業だけでなく、皆さまが日々悩んでおられる「大きな課題」なのです。
そこで、これからお伝えする私の経験値が少しでもヒントとなりましたら幸いです。
まず若者のやる気を出させる前に、若者の特性を見出す必要があります。
観察、社内の上司・先輩の話しだけでなく、直接的に聞くことも重要です。
・何に興味をもっているのか?
・長所は何か?
・何をしている時が1番楽しそうなのか?
・何をしている時が1番集中力が欠けるのか?
・何がツラくて嫌なのか?
・その嫌な部分を排除したら頑張れるのか?
・夢中になれるもの、そのトリガーは何なのか?などなど…
直接聞くことは、本人も言いづらい部分もありますが、本音を言える環境にすることは重要です。
また人伝でヒアリングすると、好き嫌いなどでその人のフィルターがかかりますから、鵜呑みにするのは要注意です。
この調査を入念に行わず、多くの方が「思い込み」により、すれ違いを起こしています。
よくある先入観に「給与アップ=やる気アップ」があります。
しかし本当に「給料を上げないとやる気が出ない」のでしょうか?
私から言わせてもらえば、従業員全員が
「給料が上がる=やる気が上がる=やりがい」
では決してないということです。
給料が高いに越したことはありません(私はそうは思っていませんが)。
しかし従業員が給料を得る以上に、仕事の内容に価値を感じているのであれば、
やる気の無い原因は「給与の問題ではない」ということになります。
これは従業員の属性(年齢、家族構成など)や、会社のビジョンや熱意、仕事場の環境によっても変わります。
また給与を上げると、それが当たり前と感じるようになります。
ベースアップに慣れてくると「さらに給料を上げろ!」という事態に陥るのです。
「給料上げろ上げろ病」です。
そして肝心なことは、
給料を上げることでのモチベーションアップを期待するより、
給料を下げた時のモチベーションダウンの方が大変だ!
ということも認識しなくてはなりません。
人間は損することの方が感情的になるからです。
(その辺、当社の経営者は上手です)
話しは少しズレてしまいましたが、時代は変わり「右に倣え」の時代は終わりました。
軍隊のような「統制システム」は音たてて崩れているのです。
個々の尊重が、集団行動を崩壊させている時代です。
「歯を食いしばれ!」の時代ではないのです。
「歯を食いしばる」ことを強制したら、たちまち周りから袋叩きに遭います。
ならば各々、個々の特性を生かさなければなりません。
何に対して前向きで、何に対して後ろ向きか?
何が得意で、何が不得意か?
何に夢中になっているのか?
1人1人の特性を把握し掘り下げ、その若者がやる気を起こし、
成長の階段を上っていく為にはどうすればいいのか?
そういった事を考え、その階段をこちら側で作ってあげる必要があるのです。
向こうから勝手に階段を上がろうとはしませんから…。
この辺りは話しが長くなりそうなので割愛させていただきます。
あと「人件費と売上のバランスが上手く行かない」
というお悩みも頂戴しました。
人件費については、慎重に精査する必要があります。
先述したように
「本当に給与を上げることがやる気に繋がるのか?」
といった具合にです。
そして本人が「給与を上げて欲しい」と願うのなら、
「どうしたら給与が上がっていくのか?」
というプランを明確にする必要があります。
しかし重要なのは、
従業員が自分自身で勝手に評価している「労働対価」と、
経営者が評価している「従業員の労働対価」には大きなギャップが生じています。
給与を上げても「えっ?これだけ…?」と思われてしまうので慎重にせねばなりません。
この話しも長くなりそうなので、割愛させていただきます。
売上に関しては、経営戦略や経営方針があると思いますので私があまり口出しすることではありません。
しかし私が今まで見てきた中で(不動産業界で法人営業をしていたので)、
キャッシュが豊かな企業様ほど、金融機関が支店長決済だけで融資したい企業様ほど、
「利益率がかなり高い」
という共通点があります。
経営者が、どうやったら「単価を上げ、利益率を上げるか」をずっと考えてらっしゃるわけです。
価格を下げ、数をこなすことは会社も従業員も疲弊させます。
あとは経営者が現場に出ないことです。
現場に出れば、従業員受けは良くなるかもしれませんが、会社を操縦できなくなります。
利益を上げること、効率を上げること、会社を操ることだけに専念しています。
すみません。道が反れました。
今回のテーマは「若者のやる気」です。
まとめますと、若者の特性を捉え、システマチックに動かすことで改善点が見えてきます。
まずは
「なぜやる気が出ないんだろう?」
と問いながら、
「どうすればやる気が出るんだろう?」
という視点を持ち、細かく分析・実行して行くことです。
今回は長くなりました。
まだ伝え足りないことはあるのですが、疲れましたのでこの辺で…
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