ここ最近、いろんな方にこのサイトをご覧いただくようになり、
さまざまな意見や感想をいただくようになりました。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
さて、今回の内容は関係者に見られるとあまり宜しくない内容が含まれています。
ひょっとしたら削除するかもしれませんので今のうちにご覧ください。
では私の採用活動についての近況をお知らせします。
ケーススタディとして参考になれば幸いです。
採用者「0」人
私はここ1年弱、1人も採用しませんでした。
応募はありました。
面接もしました。
しかし
「あえて採用しない」
という行動に出ました。
それは何故か…
あえて採用しなかった理由
理由は2つあります。
1つ目は、ここ最近の従業員の思考、新入社員に対する扱いが良くなかったからです。
「無理だ」「邪魔だ」「ムダだ」
「使いモンにならん」「教えているヒマがない」
「言っても聞かない、覚えない」
「もっとマシな人間いないのか」
「ていうか人雇うくらいなら給料上げろ!」etc…
そんな否定的な思考で教育されれば、新入社員もたまったもんじゃありません。
そんな雰囲気が漂えば結果は明白。
ここ1年で入社して間もない仲間を数名失いました。
毎年安定的に人材を採用してきたことで、
「常に人が入ってくる」
という認識を植え付けてしまったのかもしれません。
いわゆる「贅沢に慣れてしまった」のです。
そしてもう1つは、
「部下が育たなければアナタはずっと下っ端ですよ」
ということを認識して欲しかったからです。
組織の中で、簡単に上に上がって行く方法をご存知でしょうか?
手っ取り早い方法は、社内のライバルと熾烈な競争を繰り広げるよりも、部下を育て部下から慕われるような存在に自分を持って行くことです。
(他にも方法はありますが今回の主旨と離れますのでまた別の機会に…)
部下が先輩を慕い、先輩が部下の目標となればおのずと昇格するわけです。
上司が部下を上手にコントロールできなければ、部下の上に立ち、指揮をとることはできません。
「上手に」というところがポイントです。圧力で統制しようとしたら必ず限界が来ます。
それができなければ、部下をコントロールする以前に自分自身をコントロールする必要があります。
輸血も大事だが止血も大事
今回、専ら部下の教育や指導を統括してもらっていた部門長には、
「指導者不適任」
とされ、現場へ戻ってもらうことになりました。
なぜかと言えば、「体育会系」と言われる指導法・考え方から脱却できず、流血を止められなかったからです。
そのやり方が「悪」とする世の中の風潮には私も少々疑問を感じますが、結果的に今の時代がそれを求めていないのです。
変化を感じ、受入れ、柔軟に対応できない思考に大きな問題点が生じたわけです。
これでは何のために人を採用しているかわかりません。
優れた選手が、優れた監督になれるかは別問題です。
今まで経営者も目をつぶっていた部分もありますが、特に若い人材を失うということは、長期の経営計画上宜しくありません。
人の流血だけでなく、お金の流血もバカになりませんので。
組織に属するにしても、しなくても、人1人ができる事は限られています。
必ず人の協力は不可欠です。
それを上手にコントロールできなければ流血は止まりません。
これから新入社員を教育担当をされる方は大変労力がかかるかと思いますが、
決して相手を疎かにせず、真摯に取り組んでください。
必ずその成果が自分に返ってきます。