人の教育は難しい…。
現役時代はプレイヤーとして活躍した人間が指導者となり、必ずしも上手に人を育て上げることができるか?と言われたら…
答えはNOです。
現実、社内で出世し、管理者となり、人を教育する立場になったとたんにスランプに陥ってしまう人間が少なくありません。
言ったことが伝わらない。思うように人が動いてくれるはずもなくイライラする毎日。
「現役に戻りたい…」と嘆く人が後を絶ちません。
そう嘆く指導者の多くは、現役時代に独特の世界観、つまり人とは異なる価値観や信念を持ってやってきた人が多いので、その価値観を押し付けてしまうことにより、指導される側とのギャップが空いてしまうことがあります。
そして「俺はお前らとは違うんだ!」という気持ちがどこかにあり、それが部下との距離を広げてしまうことになってしまっているのかもしれません。
「俺は上司だぞ!俺の言うことが聞けないのか!?」
そんな事を思っていたらいつまで経っても人は育たないのです。
部下からの相談が1つもない…そんな方は要注意です。
指導者は
「何でも相談できる」
「何かあったら頼れる」
存在でなければいけないのです。
上司、つまり指導者は、従業員を上から見下ろすのではなく、下から支えることが本来の役割なのです。
よほどのカリスマ指導者でない限り、圧力や権力では組織は統制できません。部下から慕われてこそ統制がとれるのです。
そのためには現役時代の栄光は捨て、上司という権力も捨ててください。みんなと同じ目線になり、耳を傾けてください。