上司や人材育成の担当者必読!
人材育成担当者の共通の悩み
さて、私はあなたとまだお会いしたことがないかもしれません。でも私たちに共通する悩みがありますよね?
- なぜ、部下や後輩は自分の言うことを聞いてくれないのか?
- なぜ、自分の言うことを聞こうとすらしないのか…
- そしてなぜ、部下や後輩は同じ失敗を繰り返すのか?素直に聞いていれば失敗することはなかったのに…
今日、このイライラを取り除く方法をご紹介します。
その方法はとってもシンプルです。それは、うまくやっている人のやり方をマネすることです。
つまり、人の動かし方でウマくいってる人。
それも複雑なやり方ではなく、特定の人にしかできないようなテクニックでもなく、とてもシンプルなやり方で人を思う通りに動かしている人に、、
どうすれば、私たちもそれができるのか?を教えてもらうことです。
先人から学ぶ「人を動かす」方法とは?
大切なのは、どんな人に聞けばベストなのか?ということですよね?たとえば、、
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- 莫大なコストや時間が必要な「大企業向け」のものではなく、私たち中小零細企業でも実現できるようなノウハウを知っている人、
- すぐに効果が無くなってしまうような怪しいものではなく、長年、その成果を積み上げてきた実績がある人、
- 何より実践的で誰でもすぐに取り組めるようなシンプルで具体的な方法を教えてくれる人、、、
その人こそデール・カーネギーです。
彼の名著「人を動かす」では、1948年の出版から今日までに世界中で1500万部も発行されていると言われており、人を動かす原理原則を教える専門家であることを物語っています。
3つに要約して解説します
日本でも500万部は売れていますので、中には著者の存在や著者の本を知っている方もおられることでしょう。ですが、著者の本はとても分厚くなかなか読破できるものではありません(中には途中で挫折した人もいるかもしれませんね)。
なので今日は、時間の無い方のために、彼の名著「人を動かす」の内容を「3つに要約」してお届けしたいと思います(自分なりの解釈有り)。
おそらく、部下や後輩が思うように動いてくれない!と悩んでいる方は、この本に書かれている内容とは真逆のことをやっていると思われます。
この本の内容をご存知の方は今一度再確認をしていただき、ご存知ない方は、この3つのアクションを意識しながら人材育成にあたってみると、大きな成果が得られるでしょう。
1、相手を批判しない
これ、結構やってしまいませんか?
そもそも相手を批判する原因って何でしょうか?
一般常識や倫理観、会社のルールみたいなものから逸脱しているから相手を批判してしまうこともあるかと思います。
ですが、多くは「自分のエゴ」から相手を批判するケースが少なくないのです。
相手の言動に対して、自分自身が「気に入らないから」批判する。つまり自分の価値観やルールに反しているから批判するケースが意外に多いのです。
「人は自分の価値観において、自分が正しいと思っていることをやっている。」
たしか本の中では、そのようなことが書かれていたと思います。
相手は自分が正しいと思っていることやっている。だからそれを批判されることにより、自分の言動が否定され、しいては人格を否定されると錯覚してしまいます。
普通の人間なら、自分を否定してくる人に対して好意は寄せません。それどころか嫌われますよね。嫌いな人の言うことは絶対に聞きたくありません。
2、自己重要感を持たせる
人を動かすには2つの方法があると言われています。
1つは脅迫。
仕事においては地位的な立場を利用することが考えられますね。
「俺の言うことが聞けないのか!!」
これも結構やってませんか?威圧すれば、もちろん反発は必ず起きます。
もう1つは説得です。
でも説得と言っても「お説教」は説得にはなりません。「相手を言い負かすこと」も同じです。
「自ら動きたくなる気持ちを起こさせることが重要だ。」とデール・カーネギー氏は言っています。
ではどうすれば「自ら動きたくなる気持ちを起こさせる」ことができるのか?
それは「相手が欲しがっているものを与えること」だと本の中には書いてあります。
人が欲しがる代表的なものを8つほど挙げていますが、その中で一番重要なものが「自己の重要感」なんだそうです。
自己重要感とは「相手に認められる」ことで満たされます。つまり承認欲求です。
現代人の一番大きな欲求。それは、食欲、性欲、物欲でもなく「共感欲や承認欲」と言われています。
人は共感してほしいのです。誰かに認めてもらいたいのです。
一説では、自殺する多くの原因は「人に認められない」「自分を否定される」ところからはじまっていると言われています。
ですから、まずは相手の言動を認める。相手の価値観を変えていくのはそれからです。
3、相手の立場に身を置く
人間というものは自分のルールや都合で動きがちです。
たとえば、クルマを運転していた時に、前のクルマがノロノロ運転していたとします。自分は次の訪問先まで時間が無い。このシーン、めちゃくちゃイライラしますよね。
前のクルマを煽ったり、パッシングやクラクションを鳴らしてしまう人もいるかもしれません。
ですが、それは自分の都合です。
もしかしたら前のクルマには「赤ちゃん」や「ご高齢者」を載せて運転していたかもしれません。
ひょっとしたら運転初心者でビクビクしながら運転していたかもしれません。
道に迷っていたかもしれませんし、とても体調が悪かったかもしれません。
「相手の立場になった時、はじめて相手の行動や言動が理解できる。」
自分にも自分の都合があるように、相手にも相手の都合があります。その相手の都合を理解すれば、自分の凝り固まった価値観を取り払うこともできますし、言動も変わってくるでしょう。
それはまさに、相手を変えようとするのではなく、自分を変えることにもなります。
ちょっと本の内容とズレてしまった部分もありますが、「相手を動かすためには、まず相手を知る」ということです。
やることは至ってシンプル。が、しかし…
こう見ると、人を動かすポイントはとてもシンプルに思えます。
ですが、シンプルだけにできない人があまりにも多いことにも気づかされます。
たとえば挨拶。「おはようございます!」「お疲れ様です!」このシンプルな声かけが、できていない人が多い。それはあまりにもシンプルすぎるからです。
ですが、挨拶を元気よくやっている人ほど、周りから好かれている傾向にあることはあまり知られていません。
人を動かすアクションも同じで、とてもシンプルなことを当たり前にやっている人は、思うように人を動かしています。
一方で、人を動かせない人は「批判する」「否定する」「相手ではなく自分の立場になっている」というケースが往々にしてあるわけです。
あなたもそう思いませんか?
人を動かすには原理原則がある
これが人を動かせる人、そうでない人の大きな違いではないでしょうか?私はこの本を読んで、とてもしっくりきました。
他にも、、
- 人に好かれるための6大原則
- 人を説得する12の方法
- 相手の意識や行動を変える9つアクション
- 幸福な家庭をつくる7原則(新装版のみ)etc
「どうすれば自分の思う通りに人を動かすことができるのか?」それらのハウツーが書かれています。
もし、あなたも「確かにそうだな。」と少しでも思ったのであれば、、是非一度、この本を熟読されることをオススメしますよ。
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『人を動かす』
【デール・カーネギー】
アメリカの作家で教師にして、自己啓発、セールス、企業トレーニング、スピーチおよび対人スキルに関する各種コースの開発者。今日でも支持の高いベストセラー『人を動かす』(1936年)(原題:How to Win Friends and Influence People)の著者として有名である。他人が自分の為に気持ちよく動いてくれるにはどのような発言をすれば良いかということを実例に基づいて書き表している。(出典Wikipedia)