さて、今回は、多くの方が気づいていない求人採用活動における、とても大切な考え方をお伝えしようと思います。
コレ、かなり重要な考え方なのですが、、人材確保に難儀している多くの企業さんはこの考え方をしていません。
気づいていないというか、失念しているというか…。
きっと、この考え方を基本として持っていない限り、いい人材を採ることができないどころか、求人を出しても全く反応がないものになってしまうでしょう。
こんな人、採用したい?
最近、年齢を重ねたせいなのか(私自身40歳を超えましたからね)、、会社を辞めて独立を目指すような人が周囲に増えてきたような気がします。
先日もある知り合いが、ずっと勤めていた会社を辞めて、「独立をする」という前提で、違う会社に転職しました。
なぜ、独立せずに転職するのか?
それは、いきなり独立するリスクを選ぶより、今まで習得してきたスキルを違う会社で試し、実績を積んでから独立したい!という思惑があったからです。
そんな彼は転職先の会社で成功したでしょうか…
結果は…、、
4ヵ月でその会社を去りました。転職先の会社ではスキルを活かすこともできず、社内での人間関係にギクシャクし、経営者から印籠を渡されたのです。
それは何故でしょうか?
答えは明白。なぜならその人は「自分のことしか考えてなかったから…」です。
自分のスキルを活かすためだけの道具としてしか考えてなかった。だからその考えが行動になり、周りに迷惑をかけたのです。
経営者からすればたまったもんじゃありませんよね?
テメエの利己のためだけに、会社の大切なお金や顧客を利用され、最終的には踏み台にされるのですから…。
求人採用活動でこんな間違いしていませんか?
さて、私がここで申し上げたいことは、人材採用活用においてもこれが当てはまるのではないか?と言うことです。
つまり、自社の都合だけで人材を確保しようとしていないか?ということ。
自社の都合、自社の利益だけで人材を確保しようとすると、たいていは上手くいきません。
- 人手が足りないから、
- 事業拡大、売上拡大を図りたいから、
- このままだと会社が衰退してしまうから、
そういった自分だけの都合は相手に見透かされます。なぜなら、相手が意識していなくても、潜在的な領域で、人間の直感が働くからです。
つまり、テメエの利益のためだけに、なぜ自分の身を粉にして働かなければいけないのか?そう思われていないか?ということです。
あなたがアプローチしている、求人広告やホームページ、企業説明会などから、そういったオーラが滲み出ているのを、人は第六感で感じているものです。
たとえば「彼女が欲しい!」と、ガツガツしていると、相手に逃げられていくような…そんな感じですね。
あなたの会社で働くべき理由とは?
先日、「お願いだからウチで働いてください!」と、土下座している姿を写した求人広告を見ました。
でもコレって、自分の都合ですよね?
相手からすれば「なぜアナタの会社で働かなければいけないの??」そう思っていることでしょう。
つまり、「アナタの会社で働くべき理由」というものがなければ、相手は振り向いてもくれません。その理由こそが、あなたの会社に関心を持つキッカケになり、応募したいという動機になるのです。
人材を確保するということは、もちろん会社の都合です。人材を確保することで、今までの仕事が安定的に供給することもできるようになるでしょうし、受注できなかった仕事も受注できるようになるでしょう。
ですが一方で、それ以上に相手の利益も考えてあげなければなりません。売り手市場である場合、特に強調していく必要があります。
自利利他
これは、人材採用活動だけでなく、人材育成や社内の環境においても言えます。
私が小学校を卒業するまで習っていた少林寺拳法の理念に、こんな言葉があります。
「半ばは自己の幸せを、半ばは他人(ひと)の幸せを」
私は心のどこかで、この理念が浸透していたからこそ、人材採用活動がウマくいった…と言っても過言ではありません。
人材を確保することで、あなたの会社が繁栄すると同時に、あなたの会社で働く人たちにはどんな未来が待っているのでしょうか?
今一度、考えられてみては?
常に張り付く求職者の頭の中
私が人材採用活動で求職者と接している中で、常に感じることがあります。それは、、
「会社の道具にはなりたくない」「搾取されたくない」
そう思っていることです。
これは、雇われる側の頭の中に常に張り付いています。
そのことを忘れずに、求人採用活動をすると打開策が見出せるかもしれません。