新型コロナの問題はしばらく続きますが、、、来年度に向けた求人採用活動は待ってくれません。
求人倍率は確実に下がっていますので、人材を確保するには今がチャンス!と思っている企業さんも少なくありません。
でも、「求人倍率が下がっているから人材を確保できる」は別の話し。
なぜなら人材市場がいくら買い手市場(企業側が有利な状況)でも、求人を出しても応募が集まらない会社はたくさん存在するからです。それには根本的な原因があるのですが…
もし、今年も求人を出しても「粗末な結果しか得られない」と不安に思うのでしたら、続きをどうぞ。
私自身、コレをやってから求人の価値が上がり、応募してくる人材の質も上げることができるようになりましたので。
コロナから学ぶべきこと
世の中、コロナ コロナと、どこへ行ってもコロナの話題ばかりですね。
新型コロナで初の感染者が出て早3ヶ月。当初はマスクがない!と大騒ぎになっていました。
ですが、最近では近所のドラッグストアにマスクが入荷しやすくなっていますし、当初は「すぐに売り切れ!」そんな状態だったのが、今では少しずつ買いやすい環境にあります。
で、慌てているのが転売ヤーですね。転売目的で、マスクを大量に仕入れをしていたブローカーも、最近はマスク在庫がダブつきはじめ、マスクの単価が下がってきていると言われています。
で、先日、ブローカーがマスクの在庫を吐かすためなのか、神社の表参道でマスクを売っているという記事を目にしました。
これを聞いてあなたはどう思いますか?
どんな想像をしましたか?
そしてどんな感情を持ったでしょうか?
なぜ今回、このような話題を取り上げたのか?と言うと、、
この状況が「求人採用活動を成功させるための大きなヒントが隠れている!」そう思ったからです。
なぜなら…
同じマスクでもこんなに違う
神社の表参道でマスクが売られている…。私はこの記事を読んだとき、「テキ屋のオッチャンが屋台でマスクを売っている姿」を想像してしまいました。
で、もし私が表参道を歩いていて、そのような状況に遭遇しても、私はそこでマスクを買いたいとは思わないでしょう。たとえちゃんとしたメーカーもののマスクであったとしても!です。
もし、あなたもそのように少しでも感じたのであれば、、求人採用活動のセンス抜群です!
一方で、表参道で売られている同じマスクでも、それがドラッグストアで売っていたとしたら…?私は迷わず買っていたでしょう。
一体、その違いって何だかわかりますか?
わかりますよね?
理由は単純で、それは背景が異なるからですよね?
これを心理学では確か「リフレーミング」なんて言ってたと思いますけど、「どこで売っているか?」それによって、相手の見方(ここでいえば信用度)が大きく異なってきます。
ブランド物なんか良い例ですね。
百貨店で売っているブランド物を買うのと、商店街通りに風呂敷を広げているオッチャンが売っているブランド物を買うのとでは、たとえそれが同じホンモノだったとしても、意味合いが大きく変わります。
反対に、百貨店でニセモノが売られていたとしても、、それを買ってしまうでしょうね。背景が異なるからです。
同じ求人でもこんなに変わる
これは私たちの求人でも当てはまることです。
同じ求人でも、出す場所や伝え方などを変えることで、あなたの求人に対する求職者の見方が大きく変わってくることが少なくありません。
私自身、求人採用活動をするときに「建設業」と言うだけで相手にされなかった苦しい思い出があります。
求人雑誌に広告を出しても「他にいくところが無いので応募しました」と言われたこともありますし、あからさまに「応募してやった」感を出されて面接に来られたこともしょっちゅうでした。
でも、このリフレーミングをおこなったことで、求職者の会社に対する見方を変えたのです。
それによって「まだ募集してますか?」という問い合わせだけでなく「この会社で頑張りたいです!」とか「他の会社も検討しましたが御社が1番でした」と言ってくれるようになり、明らかに応募してくる人の層が変わりました。
何も待遇面などの労働条件は変えていませんし、同じ建設業の同じ会社の求人にも関わらず、です。
状況や見方を変える。それをすることにより、価値のない求人から価値のある求人へと変貌する。これがリフレーミングの素晴らしさです。
とは言え、どうリフレーミングをすればいいか、、難しいですよね?
ということで、今回はリフレーミングをするヒントを少しシェアしたいと思います。
価値ある求人へと変える6つのフレーム
リフレーミングをやるときに、一番手っ取り早いフレーム(枠組み)があります。それが「5W1H」です。
というより、この「5W1H」はスゴイ枠組みだと思っています。リフレーミングに使えるだけでなく、人材育成や、相手にメッセージを伝えるとき、問題解決や経営戦略など、何にでも使える優れモノだと思っています。
When(いつ)、Where(どこ)、Who(だれ)、What(なに)、Why(なぜ)、How(どのように)
ですね。
たとえば
- 「When → 求人を出すタイミングを変えてみる」、
- 「Where → 求人の出す場所を変えてみる」、
- 「Who → ターゲットを変えてみる」
- 「What → 仕事の定義を変えてみる」
などです。
今回は、頭を使っていただきたいので、深くは説明しません。頭を絞ることで、いろんなアイデアが出てきますので、是非チャレンジしてみてください。
他にも「How many」「How much」といった枠組みもありますので是非、思考を巡らせてみて下さい。面白い発想が浮かんでくるかもしれません。
一番やってはいけないことは「漠然と求人をおこなうこと」です。”漠然の求人”をおこなうと、当然”漠然とした結果”しか返ってきませんので。
ライバルを出し抜く求人採用術
メイプル超合金の”安藤なつ”さんってご存知ですか?お笑い芸人なんですが。
あの人、自分の体型にコンプレックスを抱えていて「自分はぜったいに結婚できない!」と思っていたそうです。
しかし、先輩芸人である井戸田潤さんに相談したところ、彼からの”とてもシンプルなアドバイス”が返ってきたとか。
彼女はそれを実行したことで、「今まで何をしていたんだろう…」と悔やんでしまうくらいに、すぐに結婚してしまったのでした。
そのシンプルなアドバイスとは何か?それは、、、
「需要と供給が合うところで相手を探せばいい」ということでした。
つまりWhere(場所)を変え、Who(ターゲット)を変えたということです。
- ある人にとっては価値が無くても、ある人にとっては価値のあるものとなる。
- ある状況・場面においては価値がなくても、ある状況や場面においてはものすごく価値を感じる。
これがリフレーミングの面白さです。
ものの見方や背景を変えるリフレーミング。5W1Hを使って脳みそが捻れるほど考えてみて下さい。
そして「このアプローチいいんじゃないか!」と感じたら、すぐに実践してみください。
応募してくる人材の層が変わってきます。最低限「ライバルの求人を出し抜く」ことはできるようになるでしょう。