しまったぁ~!!!
もし、このコトにもっと早く気づいていれば…、、
今まで会社を去って行ってしまった若者達を救うことができたかもしれない…
そう強く後悔しました。なぜなら…
新入社員研修でこんな悩みありませんか?
もし、新入社員研修をおこなっていて、
- 新入社員が、つまらなそうにしているし、理解力が低い。
- 新入社員が「休みがほしい、残業はしたくない」というマインドになっている
- なんかイマイチ研修に手ごたえを感じられない。
- とりあえず時間は過ぎていくけど、果たしてコレでいいのだろうか…
そう感じているなら、今回のお話しは重要かもしれません。なぜなら、新入社員のモチベーションを上げ、持続されるヒントが得られるかもしれないからです。
※お急ぎの方は「1分でわかる今回のまとめ」へGO!
何かが違う、新入社員研修…
4月1日より2週間ほどですが、新入社員研修をおこないました。
私がすべて請け負うのは久しぶりだったので、準備に準備を重ねました。
専門的な知識を教え込むために、たくさんの書物を読み漁りリハーサルもやりました。 ケガや災害に見舞われないよう、研修動画も用意しました。
ビジネスマナーを知ってもらう必要もある!そう思い、外部講師の研修も手配しました。
「研修を行う側に熱意がなかったら、きっと相手も熱意が生まれないだろう!」
「どうすればこの仕事に興味を抱いてくれるだろうか?」
そう思いながら研修をしていました。
でも何かが違う…
何かが噛み合っていないというか、歯車が合わないというか、、 何か足りない気がしていたのです。
新入社員はマジメでした。 私の講義にも耳を傾けてくれましたし、質問も多く飛び交いました。
動画は若干お昼寝タイムがありましたが、初めてのコトを多く吸収してくれました。
でも何か違和感を感じる。
そう思っていたのはきっと私だけではなく、彼らもそうだったかもしれません。
そして、研修も終わりに近づいたときに、”その何か”に気づいたのです。
そして、今までの(過去何年間も含む)新入社員研修がムダだった!と思えるくらいの、大きな過ちを犯してしまっていることに気づきました。
コレを明確にしなければ何をやってもムダ!
それはビジネスマナーであるとか、仕事の知識ではありません。会社のルールや業界の構図、しきたりなどの話しでもないのです。
そんなテクニック的なことを教える以上に「超!超!大切なこと」に気づいてしまったのです。
それは、、
彼らが「仕事とは何か?何のために仕事をするのか?」が全くもってわかっていない!!ということでした。
いや、わかってはいるのです。というより「わかっているつもり」または「わからされたつもり」と言った方がいいのかもしれません。
なぜなら「仕事とは何か?何のために仕事をするのか?」というその問いに対し、彼らはすぐに明確に答えれなかったからです。
生活のため…、、ですか?
お金を稼ぐため、、でしょうか?
社会に貢献するため??
ん~っ、、わかりません。
そんな言葉が返ってきました。
仕事が”つまらない”と思う真の理由
仕事とは何なのか?何のためにするのか?
これはこれから仕事をするうえで大きな動機付け、つまりモチベショーンになります。
このモチベーションは人それぞれですが、彼らの中での、そのモチベーションは「彼らの中の本音ではないな!」 そう感じたのです。
このモチベーションが明確にならない限り、いくら新入社員研修をやっても無駄でしょう。
なぜならモチベーションは、人に教えられるものではなく、自分で見出さなければ、これから先ずっと「やらされている感」が出るからです。
正直、この定義が不明瞭のまま、彼らは学校を卒業し、就職しています。毎年、毎年です。
- 社会人とはこうあるべきだ!
- 仕事とはこうあるべきだ!
- ビジネスマナーとは、、
そんなことばかり大人から教えられ、
きっと「仕事の素晴らしさや、やりがい、生きがい」のかけらも垣間見ることなく、なんとなく学校を卒業し、なんとなく就職してきてるんだと思います。
それどころか、彼らの本音としては、
- 学校を卒業したくない!
- 仕事とはしんどいものだ
- できれば仕事なんてしたくない
- 会社にコキつかわれるのが嫌だ!
そう思っていると思います。
なぜならそう思わなければ、すぐに仕事を辞めたり、非常識なことをやってSNSにアップしたりすることはないからです。
裏を返せば「つまらない仕事は嫌だ!ツラいことなんて嫌だ!」「楽しさとかやりがいを求めたい!」と思っている証拠でもあります。
そのやり方、見つけ方を知らないがためにそういう行動を起こしてしまっているんだと思います。
それは、私たち大人が悪いかもしれません。
だって「あぁ仕事がツラい!」「月曜日から仕事行くの嫌だ!」そんなことばかり言っていれば、それを見ている子供たちも「仕事っておもしろくないんだ」「楽しくないんだ!」と思ってしまうのも当然でしょう。
もしあなたら、何と答えますか?
「仕事とは何か?何のために仕事をするのか?」
それらを見出さないまま、これから社会人として働くことは、お互いのためにならない…
そう感じた私は、研修カリキュラムを急遽変更しディスカッションを行うことにしました。
とは言っても、私たち大人が何か手がかりとなるヒントを与えなければ、若者は考えるすら難しいでしょう。
だって私たちと彼らでは社会人としての経験値に大きな差があるからです。
そこで、経営者と相談のうえ、私たちが提唱する「仕事とは何か?何のために仕事をするのか?」を伝えることにしました。
ちょっと考えてみてほしいのですが、、
もしあなたなら、新入社員に何と伝えますか?
この答えこそが、会社の理念の1つでもあり、彼らの今後の社会人としての人生を大きく左右するものにもなります。
私の価値観はコレ
私たちの考えはこうでした。
それは「仕事とは相手に価値を届けること」です。
でもこの価値観はかなり抽象的なので「価値を届けるということは、相手に喜んでもらうことだ!」という伝え方をしました。
たとえば、日頃のことで簡単なことで言えば、相手に対する挨拶や気づかい、でしょうか。
この会社のトップである社長が、常日ごろ「大きな声で挨拶しろ」「いつも笑顔でいろ」と若者に言っているのも、結果的には相手を気持ちよくさせる行為でありますし、自分の気持ちを高める行為でもあります。
とは言え、いくら私たちが「それらが大切だよ」って言っても、納得いく様子が感じられない。
なかなか彼らに伝わらないというか、理解してくれないのも事実でした。
どうすれば伝わるだろうか…
モチベショーンが明確になれば行動も変わる
私はコンテンツを探すために夜を徹し、あるエピソード動画数本に辿り着きました。そして次の日にそれを見てもらうことにしました。
※(権利の関係上、ここでは公開することができないのですが、内容は「仕事を通じて相手に価値を届け、生きがいを求めていこう」みたいな動画です。)
結果、それが大当たりしました。
なぜなら彼らは、動画の主人公と自分を重なり合わせ「自分が求めていた答えはコレだ!」と言わんばかりの表情になり、ついには大粒の涙が溢れ出したからです。
「自分でも何で泣いているのかわかりません!」
というくらい、心の奥底に眠っていた感情が芽生えたのだと思います。
それは彼らにとって「何のために仕事をしていけばいいのかわからない!」というモヤモヤが放たれた瞬間でもあり、
仕事に対するモチベーションについて、自分でも見つけることができなかった、眠っていた心を呼び覚ました瞬間だったのです。
- ヤバいッす!ヤラれました。めっちゃ感動するじゃないですか!
- 仕事で人に価値を届けることがどれだけ大切なのかがわかりました。
- これから何のために仕事をしていけばいいか、わかりました。
- 教えてくれてありがとうございました。なんか救われた気がします!
晴れやかになった彼らの口からその答えを聞いたとき、私もなんか胸が熱くなり、目頭も熱くなりました。
それからというもの、彼らの研修を受ける態度や表情が明らかに変わったのは言うまでもありません。
この気持ちをずっと忘れることなくやっていけば、「仕事つまんねぇ、早く終わらねぇかな」ではなく、
「早く一人前になりたい!」「そのために仕事を早く覚えるぞ!」と、彼らにとって有意義なビジネスライフ送ることができるでしょう。
現代の若者はダメだ…と嘆く前に
今回の新入社員研修を通じて今回も大きなものを得ました。
それは「日本の若者もまだまだ捨てたもんじゃない」ってことです。
動画を見せたとき、感動して泣いてたくらいですからね、彼らは本当はピュアなんです。仕事について、やりがいや生きがいを求めているんです。
でも彼らの中では「仕事はつまらない、楽しくない」、「会社からコキ使われるんじゃないか!」という拒絶反応を起こしているんです。
いつも顔が歪ませ、眉間にシワを寄せているような大人たちが「仕事はツラいもんだ!」「金のためだ!」と言っていたら、若者も「仕事って一体何なんだ」って思うのは自然でしょう。
- 仕事とは何?何のためにするの?
- 生活のためだけにするの?
- お金を稼ぐためだけにするの?
その答えがわからず、本当はもがき苦しんでいるのです。
これらはメディアを含め、大人たちの責任です。その答えを一緒に見つけ、探してあげる必要があるのです。
現代は慢性的な人手不足です。外国人採用にシフトしていく会社も多いことでしょう。
実際、周囲ではそういった声が頻繁に聞こえてきます。「今の若者はすぐに辞めるし根気がねぇ。だから外国人を採用するんだ」って。
でも、それって「人を育成していくスキルがありません」って言っているようにも聞こえます。
たとえ外国人を採用することが当たり前な時代になったとしても、人を育成するスキルがなければ、どの国の人材を確保しても「使えねぇ」で終わるだけですから。
外国人の活用も必要ですが、日本人の原石を見つけ出し磨き上げること。私はこれに挑戦していきたいと思います。
それこそが日本の未来、しいては会社の未来に繋がると信じているからです。
まずは仕事の意義についてディスカッションするべき。
この気づきを得たとき、コンサルティングをさせてもらっているクライアントさんにも早速シェアさせてもらいました。
すると「新入社員との距離が縮まり研修が有意義になった」「新入社員の表情や態度が変わった」というようなお声を頂きました。
もし、あなたの会社の新入社員研修で「何かうまく行っていないなぁ…」って思ったら、このディスカッションをじっくりしてみてください。
というより、まずはじめにコレをやるべきことではないか?と思うくらいです。
もっと何年も前からコレをやっていれば、若手社員も辞めることなく、むしろもっと活躍できるチャンスがあったのかもしれない…
そう思ってしまうくらいの気づきでもあり、後悔です。
彼らすら認識できない、心の奥底に眠る「仕事に対する意義」を浮き彫りにさせ、自覚させた時、本当の社会人としての自覚が芽生えてきます。
そうすれば研修も、今後の育成もやりやすくなりますし、会社の定着率も成長度合いも早いんではないかと思います。
頑張れ!若者達!そして、、若者を指導する育成者達!
1分でわかる本日のまとめ
- 仕事のテクニックを教える前に絶対すべきこと、それは…
- 「仕事とは何か?」「何のために仕事をするのか?」をディスカッションし共有すること。
- 若者達が仕事を続けられないのは、自分にとっての真の「仕事の意義」を見い出せていないから。
- 私たちが意義を見い出せず、仕事に対してつまらなそうにしていれば、若者も成長するわけがない。
- 仕事の意義や価値観は人それぞれだが、その定義によっては彼らの今後の運命が変わっていく。
- 植え付けるのではなく彼らの中から自発的に見出させること。
- ヒントは若者達はお金のため、生活ために仕事をしたいんじゃない。気持ちが熱くなるような仕事をしたいということ。
いかがでしたか?
今回の研修では、少なくとも彼らは
- 絶対に週休2日は欲しい!
- 残業なんてやりたくねぇ、ゼッタイに嫌だ!
- 仕事なんてつまらないから早く時間だけが過ぎてほしい!
そんなマインドからは解放されたんじゃないかと思います。
早くあの人達の(会社の上司)立場になりたい!新入社員達が少しでもそう感じてくれたのであれば、、教える側もやりがいが生まれてきますね。