これから、こんな状況が頻繁に起きるのでしょうか?
経営者は細心の注意を払わなければいけない時代になりました。
改めて考えされられた記事
朝にパソコンを開けると、あるニュースが目に入ってきました。それは、、
東京ディズニーランド(千葉県浦安市)でキャラクターの着ぐるみを着てショーやパレードに出演してきた女性社員2人が19日、過重労働やパワーハラスメントで体調を崩したのは運営会社のオリエンタルランドが安全配慮義務を怠ったためだとして、計約755万円の損害賠償を求める訴訟を千葉地裁に起こした。
訴状などによると、女性社員(28)は2015年2月に入社し、総重量10~30キロの着ぐるみを着て、様々なディズニーキャラクターとしてショーやパレードに出演。17年1月に腕などに激痛が走る「胸郭出口症候群」を発症した。
女性は首や肩、腕に重い負荷がかかる業務を続けていたことが発症を招いたとして労働基準監督署に労災申請。昨年8月に認定を受けた。今は休職している。
出典元:朝日新聞デジタル
とてもハードワークそうです。肉体面、精神面、いろいろとお辛かったでしょう。
しかしなぜここまで訴訟問題にまでなってしまったのでしょうか?
今回は、このケースをもとに「3つの要因」を私なりに考えてみました。
①元々そういう人材だった or そうさせている
元々、被害者意識の高い人だった。または上司が思わずパワハラをしてしまうくらいの相手だった。
今回はそのようなケースでは無いという前提で話しをしますが、、たまにいますよ。権利だけを主張して義務を果たさない人。
たとえば、上司の指示に従わず、ちょっとしたことでパワハラだとか難癖つけたり、会社のせいにして「鬱になった」という人。それで足を引っ張られている会社、実際にあります。
それを目的に入社してくる輩も存在する。そんな人を採用してまったら会社側も大変です。そのための保険商品もあるくらいです。
人手が足りなく、喉から手が出るほど欲しい時、誰でもいいから採用してしまおう!
そんなことを思っている時こそ注意が必要です。
ですが、今回のケースは恐らく、訴訟までに発展させてしまった雇用側にきっと問題があるのでしょう。ということで、これは次のケースにも当てはまってくるのですが、、
②従業員満足度が低い
顧客満足度ばかりに注力するあまり、従業員が疲弊し、従業員満足度が低くなっているケース。
「顧客満足度を上げよう!お客様が第一!」顧客満足度ばかりに捉われて、本質が見えなくなってしまう…。よくあることです。
確か、実業家の側面も持つ「島田紳助」さんが本の中で言及してたと思うのですが、
「従業員満足度が上がらなければ、顧客へのサービス提供も満足にできないし、顧客満足度も上がるわけがない」と。
確かにそうですよね。自分の心身面が満たされていないのに、相手を心を満たすことは難しいです。自分を犠牲にして奉仕する。それはボランティアとか無償の愛の形です。
「顧客満足度が上がれば従業員満足度は上がる」でしょうか…?、どう思います?
私の答えはNOです。なぜなら従業員対する報酬に直結しないからです。
顧客満足度が上がり、売上があがって従業員に還元できるものがあれば間接的には上がるかもしれませんが、タイムラグがありますよね。それより還元しない会社の方が多いのでは?
従業員の満足には上限が無い。満足させれば、またさらにその上を欲しがる。なんて言う意見もありますので難しいところですが…。
そして何より1番の要因は、次の3つ目にあるんじゃないかと思っています。それは、、
③目的意識が低い or 無い
この記事を読んで、何かに対して「目的意識があるか、ないか」って本当、重要だと感じました。
たとえば、阪神タイガースの鳥谷選手がデッドボールを受けて鼻を骨折した時、ついに連続試合出場が止まってしまうと言われていました。
しかし、鳥谷選手は骨折ごときに物怖じせず、次の試合にフェースガードを付けて試合に出場していました。
糸井選手もそうですし、金本監督が現役時代だった時も、怪我なんてまるで無かったかのように試合に出ていました。(例えが阪神タイガースばかりですみません。)
じゃあ何でそこまでやれるのか?って言われたら、
それは目的意識があったからではないでしょうか?
特にスポーツ選手はすごく目的意識が高いですよね。しかものめり込むほど好きで無我夢中ですし、人生というか命懸けてます。
私自身も、何かに夢中になり、打ち込んでいた時は「たとえお金が無くなっても、飢え死にしても続けていたい」「どんな障害にも屈せず前に進むぞ!」そう思っていたことがあります。
あなたにもそんな経験、ありませんか?
そんな時に、労災だの訴訟だのと言った考えが出てくるでしょうか?(女子レスリングも一連の騒動があったので一概には言えませんが…)
意識が高い人と、そうでない人の違いって何でしょう?
なので、「目的意識」とか「夢中にさせる何か」を共有させる必要があるんじゃないか?そう再認識した次第です。
感情をおざなりにすると大事故に繋がる
しかし、今回の女性社員は職場復帰を求めているようで、普通の企業だったら「職場復帰」なんて文字は出てきません。
その辺りは、さすがTDLの魅力、というか底力を感じますし、本来、目的意識が高い方だったのかもわかりません。
なので、この件は会社側が従業員の取り扱いを軽視していたのかもしれません。上司が暴言を吐いていたということなので、体の負担以上に、それが訴訟にまで発展するトリガーになったのでしょう。
私が常に言っていることなのですが、従業員は会社の金儲けのための道具ではありません。まぁぶっちゃけ、正直なところ、経営者の気持ちとしてはそうかもしれませんが、人間はロボットではなく感情を持った生き物です。
受注や売上ばかりに目が行き、従業員のケアに対して盲目になってしまうと、知らないところでマグマが溜まり、大きな噴火に繋がります。
従業員のケアは大切です。しかしそれ以上に大切なこと。それは、
「いかに、従業員に目的意識を共有してもらい、鼓舞させていくか?」ですね。
コレ、かなりかなり大きなポイントです。