今朝、気になるニュースが取り上げられてました。
【警察署内で上司が部下に『おまえはバカか!』と言った発言で、パワハラ扱いをされ減給処分になった】
という内容でした。
しかも罵倒された側が精神的苦痛を受けているということなのです。
建設業界では怒鳴ることが多々あります。
それは気性が荒い人が多いのかもしれませんが、
根本は、
現場作業は『危険をともなう』からです。
ボーッとしながら仕事をしていたらまずケガや災害に巻き込まれます。
最近の災害事例を年代別で見てみますと、まず高齢者が圧倒的に大いのですが、これは自分の経験を過信して事故になるケースが多いようです。
その次に多いのが20~30代の若者です。原因はいちがいには言えませんが、おそらく不注意による事故、ヒューマンエラーだと推測されます。
悪く言えば『ボーッとしていた』ということでしょうか。経験不足というのもあるのでしょう。
工事現場に限らず、体を使って仕事をする環境では、経験者は、経験の浅い人間に対し、
『災害に巻き込まれないよう、時には厳しく指導』しなければなりません。
それが騒音鳴りやまない環境で仕事をしているのですから、声が自然と大きくなり、相手にとっては威圧的に感じてしまうことだってあるでしょう。
これがパワハラだと受け止められてしまうのも限度があります。これがやさしく言ったところで相手に伝わるのか…?
災害は人の命をいとも簡単に奪ってしまいます。事の重大さを認識してもらうため、大声を出し、言葉も荒くなってしまうのです。
若者の様子を見ていますと『ネガティブ思考』、悪い方へ受け止めてしまう人間が多いような気がします。
繊細なのか、ガラスのハートとでも言うのでしょうか…
言われたことをずっと引きずり、仕事が休みがちになり辞めていく…。
代表的な離職要因です。
『なぜ今、大声で怒鳴ったのか?』 『なぜ厳しく指導したのか?』
をしっかりと根拠を示して理解してもらうことが大切だと思います。後のフォローが大事なのです。
これがなかなかできないものなのです。でもしっかりとフォローをしてあげないと、
怒られた側は『しこり』として残ってしまい、『辞めます』となった時は『もうすでに遅し』です。
怒鳴られて殴られて『打たれ強くなれ!』というのは時代錯誤、特に社会人になりたての人間には厳しいのかもわかりません。
そういう環境に育ってきてないのですから難しいところです…。