好待遇こそ優秀な人材を確保する秘訣?
最近、「好待遇を提示すれば優秀な人材が集まる」と思っている方が多いのですが、これは大きな間違いです。
ネットを開けば「優秀な人材を確保するには好待遇の提示は必須だ!」と、無責任な発言が横行している影響もあるかもしれませんね。
このネット上の無責任な発言、、最近本当に横行しています。メディアが煽っているかのようにも思えますが…。
言っておきますけど、「待遇を上げないとモチベーションが上がらない」と思っているのは、その人の感覚であって、必ずしも皆が思っているわけではないのです。
もちろん、待遇を上げることは人を動かすモチベーションの1つです。
しかし、本当の優秀な人材というのは、好待遇に惹かれて転職しているわけではないのです。
優秀な人材の特徴
優秀な人材というのは、待遇面以上に、「経営者のビジョン」、「資質」、「人格」などに惚れてその会社に転職するのです。
つまり、待遇面だけで判断して転職するというのは「優秀な人材ではない」と私は考えます。
そしてまた経営者も、その人の資質、考え方、人格などに惚れ込み、その気持ちが待遇面にあらわれているのであって、「好待遇を出すから来てくれ」というものではないのです。
もし、待遇面だけでホイホイ転職してくるような人材であれば、もっといい待遇があればさっさと去っていくでしょう。
なぜなら理念、ビジョンの共有や共感がないからですね。
優秀な人材を確保するには
私は現在、さまざまな企業様へのアドバイスを行いながらも、
ある建設工事会社の人事担当として、若手人材の採用に直接かかわっています。
それは、以前から親しくさせてもらっていた社長たってのお願いで快諾させてもらっているのですが、
それは社長の考え方、ビジョンに感銘を受けたからでもあります。
そしてまた社長も、私の考え方、性格、行動を見て「お願いしようと思った」と言ってくれています。
そこには、「いくらで?」という条件的なことは一切出ませんでした。
お互い、「待遇、条件のことなど気にしなかった」ということです。
もし、依頼を受けた時に、「報酬はいくらですか?」と私が社長に尋ねていたら、、「君に依頼するのはやめていた」と言っておられました。
問題はそこではないんですね。また逆に、金勘定をしながら依頼していたら、私も引き受けなかったかもしれません。
心のエサが大切
私が優秀な人材か否か別として、、
それだけ、ビジョンを共有させること、心の繋がりを強固にすることは、優秀な人材を確保するうえで、とても大切な要素だということです。
お金というエサで人を釣るということは、お金というエサが大好きな人間が喰らい付くということですね。
そのお金が好きな人間は、どんな考え方や言動をするのでしょうか?よく考えてみてください。
少し厳しい発言をしますが、
もし、あなたが好待遇をチラつかせて優秀な人材を確保しようとしているのであれば、、それはきっとあなたの怠慢ですよ。