講演会の依頼、地方メディアの取材依頼など、最近は慌ただしくなっており、ブログのアップも不定期になりがちですが、本日もよろしくお願いします。
中小零細企業の切なるお悩み
若手人材が育ちません。すぐに辞めてしまいます。そういった悩みは尽きませんね。
しかし、そういったお悩みには、かならず原因があります。
多くの方が、その要因を特定することなく、
- 最近の若者は何なんだ!
- 今の世の中はどうなっているんだ!
- なぜなんだ!
- どうすればいいんだ!
と感じてしまい、呆然自失に陥ってしまうケースが少なくありません。
それらの原因は、1つであったり、複数であったりしますが、多くは、さまざまなことが絡み合い、複雑に見えてしまうケースもあるので、そう感じてしまう場合があるからですね。
コアな原因は何?
これら抽象化されてしまった問題を、1つ1つ解きほぐし、真の原因を探っていく必要があります。
なぜなら、この真の原因を探り、特定し、改善していかないと、いつまで経っても同じことの繰り返しになるからです。
状況は改善されず、従業員1人当たりの負担は大きくなり、負担に耐えられず辞めていき、売上が下がり続ける…。そういった切なる悩みを持った企業さんは少なくありません。
逆に、原因を特定し、状況が改善されていけば、若者離れから解放され、売上を順調に推移するでしょう。
ケーススタディ
たとえば、私が今の会社を担当する当初は、
- 仕事がキツイから
- 朝が早く、夜も遅いから
- 若者の根気がないから、etc
それらの要因が、「若者離れを引き起こしている」
社内では、そういった共通認識がありました。
すると、社内では、仕事がキツイのは仕方ない、朝が早いのも仕方がない、じゃあ後は、「若者に対して根性を付けてやるしかない!」ということになり、悪循環に陥りました。
もちろん、一向に改善はされません。改善されるどころか、改悪になりました。
なぜなら、「若者が辞めていく原因はそこではなかったから。」です。
人は増えて行く反面、辞めていく人も増え、結局何をしているのかわからない状態に。
社内は混沌とし、その年は、何年かぶりに営業赤字に陥りました。
しかし、真の原因を探っていくことで、本当の原因は、
- ある特定の人物との人間関係によって、多くの人間が去って行った。
- そもそも、すぐに辞めてしまうような人間を採用していた。
ということがわかってきました。
この原因が特定できれば、あとは改善していくだけです。
若者を辞めさせるまでに追い込んでいった従業員からの距離を離し、
そして、すぐに辞めてしまうようなモチベーションの低い人間を採用しないように調整しました。
他にも細かい原因はあるのですが、結果、今では離職率大幅に改善し、若者は育ち、社内の雰囲気も良くなっています。
原因を特定するには洞察力が必要
これは、私のケースなので、全ての方に当てはまるワケではありませんが、若者がどんどん辞めてしまう何らかの原因は必ずあるはずです。
これらの問題の原因を特定していくには、洞察力が必要になってきます。
では、どうやったら洞察力が得られるのか、ポイントを簡単にお伝えして終わりにしたいと思います。
原因を特定する5つの洞察力
- 世間や相手のせいにしないこと。
- 思い込み、決めつけをしない。
- 俯瞰する、現場からの距離を置いて観察する。
- 仮説を立て検証する。
- 辞めて行った人間に直接聞く。
いかがでしょうか?
若者離れが起きている、若者が成長しない原因を特定・改善し、活気の溢れた会社になることを願っています。