先日、女性の友人にこんなことを言われました。
「なんで建設関係のトラックとかクルマはあんなに横着な運転するん!??」と。
「やたらと割り込んでくるし、煽ってくるし、平気で路駐するし、なんか自分たちがエライと思ってるん??」
「もうすぐウチの息子、進路決めなアカンけど、ぜったいに建設系には行かせたくないわ。あんなんなったら絶対イヤやもん。」
耳の痛くなる言葉でした。
なんでそうなるの??
それだけではありません。外壁塗装している職人さんから部屋を覗かれたとか、ナンパされたとか、そういった話しも聞きます。
私が以前の会社でリフォーム営業をしていた頃、金融機関からの紹介で、お客さんの邸宅が放火されて部屋の一部が損傷し、リフォームをして欲しいという仕事を受けたことがあります。
心身ともにダメージを受けている中、細心の注意を払いながら仕事を進めていくはずだったのですが…
孫請けの大工職人が、現調のために許可なく勝手に邸宅をウロウロし、外から採寸、しかもそこでタバコをふかしていたというのです。
それを見た施主の奥さんが「放火魔」だと勘違いしてしまい警察に通報。大騒ぎになりました。
結果的に私は金融機関の支店長に呼び出され、怒鳴られるどころか半日土下座と正座をさせられる始末。
当の職人は「時間が空いたから現場を見に行っただけや」と悪ぶれたそぶりもなく「そんなことで大袈裟な!」と逆キレしたくらいです。
この事件を思い出すと、今でも腹が立ってきますが、、
私は今回何を言いたいかと言いますと、、
人員不足の本当の原因は…
一般的に、建設業界に人手が寄りつかない原因は「キツイ、汚い、危険、」と言われています。また収入が低いからという意見もありますよね。
しかしそれは現場労働者からの視点です。これからどこかの会社に就職し、仕事をする人にとっては現実味のない話しです。
それよりも、人手が寄りつかない原因は、冒頭お話しした、そういった良くない印象の積み重ねから来ている場合が多々あるということなのです。
人はポジティブな感情よりもネガティブな感情の方がよく覚えています。「〇〇建設会社の社員は態度が横柄だ!」「だから現場労働者は…」そう陰口で言われ、その記憶が人間の頭にこびり付くのです。これは実際によくあることです。
また事件を起こしニュースになっているのは建設作業員ばかりですよね。(最近は学校の先生とか公務員も増えてきましたが…)
それだけマスメディアから洗脳させられているのです。
見ていると、まだまだビールを飲んで運転しているバカもいます。
そういったことが世間からの評判を落とすのです。そして現場作業員は「どこも採用してくれない人たちの受け皿」そんなイメージが定着しています。そのイメージを改善していかなければ、いつまで経っても業界全体の労働の質は改善されないでしょう。
ハッキリ言って、職人業はバカではできません。頭を使いますし、繊細さが必要です。そういったイメージが埋もれ、良くないイメージばかりが定着している。
私たちはそういった細かなところから社会的な地位を上げていく必要があるのではないかと思います。