なぜ、若手はすぐに仕事を辞めてしまうのか…。
原因はさまざま、人それぞれですが、
私は普段、若手の獲得や教育に苦しんでいる方々に対し、こう申し上げております。
「価値観は、こちらからの一方通行ではなく、若者の価値観も共有しないといけない」
と。
しかし、ある会社の幹部の方が、私にこう言ってきたのです。
「何で相手の価値観に合わさないといけないのか!?」
「我々が積み上げてきたプライド、つまり価値観が会社の風土であり財産なのだ!」
「最近の若者は仕事に対する考え方が甘すぎる!仕事をナメてもらっては困る!」
「我々の価値観に合わせられないヤツは来て要らん!!」
と。
その考え方は確かに一理あります。
しかし、アナタの価値観に合わせようとする若者は、現在どのくらいいるのでしょうか?
若者がアナタの価値観に同調したいほど、アナタの会社で働きたい理由はありますか??
仕事に対するプライドが、結果お客様の満足のつながり、会社の利益となればこんなに喜ばしいことはありません。
ですが私が言いたいのは、対外的な事ではなく、対内的な事です。
たとえば、仕事をするうえで
「それって、本当に仕事に必要なの??」
という上司と部下のやりとり。
・上司が帰るまで帰ってはいけない。
・パシらされる。
・面白い事をやれ!と言われる。
・いちいち報告を要求される。
・意味もなくどつかれる。etc…
「そんな事して何の意味があんの??」
これが若者の価値観であり、若者が続かない大きな理由の1つです。
許容範囲というものがありますが、価値観を共有する為にはある程度目をつぶらないといけない事もあります。
アナタが若い頃に、先輩や上司にされてきて嫌な思いをした事があるかと思います。
しかしそれを「俺が若い頃は…」と言って、あえて今の若者に同じような事をする必要はないのです。
私はその幹部にこう助言させていただきました。
「では、上司と部下の関係を夫婦関係に当てはめてみましょうよ。」
「お互いの価値観を認め合い、理解し合ってらっしゃいますか?」
「離婚の数って、昔より今の方がずっと多いですよね?」
「離婚の原因ってよく価値観の違いと言われていますよね?」
「男女の価値観は昔も今も同じでしょうか?」
「まさか今の時代でも夫婦は男尊女卑だと思っていませんよね?」
「上司と部下の関係も似てませんか?」
そう、申し上げたところ、ふてくされた顔をされて無言で去って行かれました…。
あくまで私の主観ですが、、、
夫婦関係が円滑でない指導者は、部下とのコミュニケーションが円滑になっていない場合が多いです。
会社の経営や仕事が円滑に進んでいても、人間関係は良くないケースが少なくありません。
人間の価値観は良くも悪くも時代と共に変化しています。
固定概念やプライドというものは時には足かせになる時があります。
時代と価値観の変化に対応できなければ後は化石となるまでです。
アナタが若者の価値観を共有する理由が無いのなら、それはそれで構いません。
しかし、人材不足・若手不足でお困りなのでしたら若者をある程度理解する必要があります。
何も「甘やかせ」と言っているのではありません。
お互いの価値観を少しずつ受け入れ合い、理解し合える環境づくりが大事なのです。
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