会社を経営している友人が言っていました。
「1人若い人間雇ったんやけど…」
「何から教えていいのかわからない」
と…。
こんな状態に陥っている企業は少なくありません。
特に小さな零細企業に見受けられます。
・自分の住所がわからない
・書類1つ書くこともできない
・何でも親と相談する
・自分で起きれない
・親に送り迎えをしてもらっているetc…
コレ、学生さんの話しではありません。
社会人の話しです。
社会人になって数年の若者の話しです。
全員とは言いませんが、こんな状態で何から指導するというのでしょう?
そう思ってしまうのも無理はありません。
私の会社でも以前、若者に「この見本通りに書類を書いてきなさい!」と言ったところ、
本当に見本通りに書いてきた…という事がありました。
見本を見て、自分の名前や住所を書いてくるかと思ったのですが、見本に書いてあった
「氏名:山田太郎 住所:山田県山田市山田町1番1…」
をそっくりそのまま書き写して提出してきたのです。
これには参りました。
まぁそんな感覚の人間がゴロゴロいるということです。
もう幼稚の範囲を越境しています。
いつの時代でもそうですが、人材育成は一筋縄ではいきません。
若手を多く抱えている当社では、指導をすればするほど
今まで通りのやり方では通用しない…
そう感じております。
若手を採用したいが、採用すれば教育に苦労する…。
どうしたものか…
そう考えてる方も少なくないでしょう。
しかし人材教育に近道はありません。
もうこれは地道にコツコツと教育していくしかないのです。
「会社は学校じゃない」の時代は終わりました。
「会社は学校だ」でもありません。
「会社は幼稚園なのだ」なのです。
もうそのくらいの心構えが必要なのです。
怒鳴ってばかりいる指導者も見受けられますが、
「若者にイライラして怒鳴ってしまった日にはもう負けだ」
と腹をくくるしかないのです。
逆に、全てが悪いことばかりではないと私は思っています。
そういう若者達は無垢な部分もあります。
上手に指導できたら「自分色に染められる」余地が十分にあるのです。
現代の若者に嘆いていても何も始まりません。
結局のところ「全ては指導者の腕にかかっている」ということなのです。