先日より、ゼネコンさん、サブコンさんの安全衛生会議に参加しておりました。
毎回のように議題として挙がってくるのが
「人手不足」
「人手の確保を」
という言葉ですが、
最近よく耳にする言葉が
「社会保険の加入の促進」
です。
健康保険、社会保険、雇用保険、年金保険等、年々加入率は上昇傾向にあるようですが、2次下請け、3次下請けになるほど、特に小規模の会社は社会保険に未加入のところが多いようです。
国交省の平成26年度の調査によりますと、加入率の低い企業別都道府県は、
「千葉県の78%」「茨城県の81%」(加入率)
となっており、
労働者別となると
「沖縄県の36%」「東京都39%」「千葉県39%」(加入率)
となっております。
業種では、「型わく工」「鉄筋工」「とび工」「交通誘導警備員」など、日雇い労働が多い業種の加入率の低さが顕著となっております。
「社会保険の未加入業者を現場から排除する」という習慣づけをするべく、
大手ゼネコンさんやサブコンさんが足並みを揃え始めている状況です。
これは、人材獲得にも影響があります。
人材を募集するうえで「社会保険完備」というのはもはや前提条件であり、社会保険の未加入会社が多い建設業界では、人手が集まらない、若手が寄ってこないという要因にもなっています。
採用活動をしている中で、福利厚生を気にしている若者が多いのも事実。
確かに会社の負担は大きいのですが、ほぼ強制的に加入せざるを得ない状況になってきているほど周囲の環境が変化しているのです。