知り合いの息子さんは30歳。定職にもつかずブラブラしています。
「仕事がしんどいなら無理しなくていい」と親が言うのです。
「親が!」です。
他にも私の知り合いの元ご主人は「20代」という働き盛りなのに仕事を全くしない人でした。
仕事をしても「楽しくない」「人間関係が嫌だ」と働いては辞め、働いては辞めの繰り返しでついにはニートに。
妻と子供を養っていかないといけないのに…です。
そして奥さんが必死になって毎月生活費を集めていました。
それを初めて聞いた時は耳を疑いました。
日本は発展途上国なのか?と。。
いや、発展途上国の人たちでも、生活費を稼ぐために必死になって働いています。
「豊かな環境こそ、さまざまな欲を減退させてしまう」
と言っておられた方がおりましたが、まさに平和で豊かな先進国、そして長らく不景気が続いた日本の不透明な未来があるこその現れかもしれません。
現代の若者が奮起してくれない以上、日本という経済大国が音をたてて崩れていくのは時間の問題です。
先日、入社して1ヵ月少しの新入社員が突然辞めてしまいました。
「朝早く起きるのが嫌だ」という理由です。
実家暮らしなのですが、もし独り暮らしをしていて、自分で生活費を稼いでいたらそんな事言ってられません。
親のスネをいつまでもカジっているからこうなる!
成人になったら誰の援助も受けず独り暮らしをしないといけない法律でもできないもんかな!
と社長が嘆いていましたが、まさにその通りだと痛感します。
現に、実家暮らしの従業員と、独り暮らし、または家族を養っている従業員とでは、仕事に対する取組みが全然違います。
そして「車を買いたい!」「結婚したい!」など、何らかの目標を持っている従業員は「仕事に対する熱意」も違うのです。
人手不足の業界。なかなか人が集まらない中で、応募してきた人をすぐにでも採用してしまう傾向があります。
特に職人不足で困っている中小の工事会社は「来る者拒まず」といったところでしょうか。
しかし入社してすぐ辞めてしまっては元も子もありません。
「なんとなく」で応募し入社してきた人間は「なんとなく」で辞めてしまいます。
喉から手が出るほど人材を獲得したい場面でも、
「何か目標も持っているか?」
「それに対して何か取り組んでいるのか?」
を聞いてみましょう。
とてもシンプルな質問ですが、良い人材を見抜く、大きなヒントとなります。