この建設業界に入ってくる若者は離職率が高いと言われています。
この仕事が長く続かない理由の1つに「憧れる存在がいない」とうことが挙げられます。
ひと昔前の時代にはいつも「兄貴」や「師匠」と呼ばれる存在がいました。
殴られたり、理不尽な事を言われても、仕事の熱意と男気に圧倒され、「あの人についていけば何とかなる!」と思ったものです。
しかし今はどうでしょう…。以前より少ないような気がします。
というより、そういう存在がいたら逆に敬遠されるでしょう…。
どちらにしろ、部下や後輩から「この人についていきたい!」「この人から学びたい!」と思ってもらえるようになったらしめたものです。
今と昔は環境も違えば、考え方も違います。昔のようなやり方では通用しなくなってきています。
「俺についてこい!」的な行動よりも、お互いのキャッチボールが必要です。
何も今の若者はすぐに辞めるつもりで仕事をしているわけではありません。できれば仕事を続けたいと思っています。しかし理不尽な事が起きると躓いてしまうのです。
命令だけじゃなく根拠をしっかりと説明し、何に躓いているのかを把握し、しっかりサポートしてあげることが重要だと思います。
男気よりも、理解力や包容力をもつ先輩や上司を求めているのかもしれません。