最近、kindle(電子書籍)の割引フェアをやっていたので、一気に21冊も購入してしまった藤村です。
60ページというページ数、、
一体、何のページでしょうか?
これは、今年に私が制作した求人パンフレットのページ数です。
本当はもっと増やす余地はあったのですが、時間が無い&、〆切に追われ、慌てて印刷会社に出稿したので、60ページくらいになってしまいました。
この60ページという求人パンフのページ数。あなたはどう感じられましたか?多いと感じました?それとも少ないと感じました?
たとえば、この60ページにも及ぶパンフレットの話しを、セミナーや初回相談なんかで話しをすると、多くの方に驚かれます。
しかし、私にとっては驚かれるようなものではないと感じています。むしろ普通です。
なぜなら、相手に会社や仕事の魅力を伝えようとすれば、自然とそれくらいのボリュームになるからです。
求人パンフレットが、60ページのボリュームが、求職者にとって”どれだけの好影響”を与えるか、今回シェアしたいと思います。
パンフレットだけで人材を確保できる?
先日、会社見学に来られた学生に、当社を選んでくれた理由を尋ねたところ、こんなことを言ってくれました。
会社見学に行く前に、学校で会社をいくつか検討させてもらいました。ですが、どの会社のパンフレットを見ても薄っぺらい。3ページとか5ページとかで。
ほとんど、会社の概要とか募集要項ばかりで、会社の素顔というか中身が見えない。何を基準に検討すればいいのか…もう検討に値すらしなかったんです。
ですが、御社はパンフレットを見た瞬間「分厚い!」と感じました。
情報がたくさん入っていて、私が求めている情報もたくさん書かれていました。じっくり検討することができました。
ですから迷わず見学を申し込みました。是非、ここで働ければと思って来ています。
と。
これこそが充実したパンフレットを作るべき最大の理由です(彼は本当に模範解答みたいな答え方をしてくれました)。
後がめっちゃラク
応募してくれる前提で会社に来てくれる。しかもかなり意識が高い人たち。「正直、厳しい仕事だよ。朝も早いし残業もあるよ。」って言っても「わかっています。大丈夫です。」と言ってくれる。
こんな状態であれば、こちら側でいちいち仕事や会社の説明をしたり、ヨソに行かれないよう、必死にアピールしたり…なんてする必要がありません。
相手の質問に答え、雑談をして終了。終始リラックスムード。あとはコチラが採用するか否の決定をすればいい。
正直、こんなラクなことはありません。求人パンフレットを見てもらえる仕掛けさえ作っておけば、あとは「検討~見学~面接」までの、すべて仕事をこなしてくれているからです。
求人パンフレットは見てくれる
これは相手によって…、アプローチのしかたによって…、状況によって…ではありますが、求人パンフレットは手に取って見てくれやすいです。
今はネットの時代なのに??
ですが、私の独自調査では、あるターゲットにおいては、ホームページよりも、紙面のパンフレットを見てくれている確率が高かったのです。
なんでも「ネットだ!」「ホームページだ!」と思い込んでしまうのは早合点ではないかと思います。
確かに、統計やデータを見れば、人々がネットを見る時間帯自体は増え続けてはいますが、それが果たして、あなたの会社のホームページを見てくれるか?と言えば、そうとは限りません。
なぜなら、そこにはLINEであったりInstagramであったり、Twitter、YouTube、ゲームなどの視聴時間も含まれているからです。
ネットの世界は情報量が莫大です。もちろん見てくれやすい環境にあるかもしれませんが、その分、1つの画面に集中してもらえることが少なく、離脱される確率も高いのです。なぜならネットを繋げば誘惑がいっぱい転がっているからです。
ネット環境では、あなたのページを見てもらうことはできたとしても、、、見てもらい続けることは至難の技なのです。
ですから、なんでもホームページだ!と決めつけず、ホームページ制作会社の洗脳にハマらず、一度、別に考えなければいけません。
また、あるデータによれば、電子・デジタルからの情報よりも、紙面からの情報の方が、相手の記憶に焼き付けやすいという結果があるようです。(じゃあなんでkindleで本買うねん!っていうツッコミはナシでお願いします(笑)。)
じゃあホームページはダメなの?
もちろんホームページがまったくダメなわけではありません。それはそれでやっていっく必要があるとは思います。
なんせホームーページも内容を充実させやすいですし世の中の主流ではあります。私のところにも、ホームページを見てくれて応募してこれる方もいますし(たまに…ですが)。
ですが、相手にとっては、会社の情報の量は違えど、見る画面は1つだけです。
パソコンの画面にしろ、スマホの画面にしろ、見るのは同じ画面の中での出来事なので、横並びに見えてしまいがちです。
そして、先ほども言いましたが、集中してもらえる環境とは言い難く、1つのページを見続けてもらう仕掛け、対策が必要になってきます。
結論的には、他の会社と差別化しにくい…とも言えますね(感覚的に…ですが。)。
一方で、求人パンフレットは、分厚くしたり、形大きさを変えるだけで視覚効果が変わり、差別化になります。感触を変えることも有効かもしれません。独自のパンフレットを作れば存在感が出ます。
私の場合は、紙媒体を見てくれる確率が高いというデータを基にやっていますので、紙媒体の求人パンフレットに力を入れています。
ですが、もし、あなたの採用したいターゲットが、ネットを見てくれる率の方が高ければ、そちらの方に移行する必要があります。
その辺は、時代の流れやバックグラウンドを読みながら、リサーチしていく必要があるかとは思います。
私の個人的な考え方ですが、人生のイベントというか大きな決断をするための材料は、まだまだ紙媒体の方が有効なのかな?と思っています。
ネット環境はとても便利ですが、まだまだカジュアルな部分があると思います。正式な書類とか格式のある書類って、まだまだ紙媒体が多いですしね。
例えば何かの表彰状や合格証書なんかを、PDFファイルやLINEのメッセージだけで送られてきたら、相手はどう感じるでしょうか?
そんな感じで、いつも私は推し量ってます。
充実したパンフは素質のある人材を引き寄せられる
ある会社の経営者が、私が制作した60ページにも及ぶパンフレットを手に取ってパラパラとめくった時「こんな量、誰が読むのか??」と、私に提言してきました。
しかし私は答えました。「仕事や会社に対して興味を抱き、真剣な方ほど読みますよ。」と。
そして、「このパンフレットで人をふるいにかけているんです。」
「読んでくれない人は応募してきませんし、読んでくれて応募してくれる人は、会社の理念や方針を理解し、共感してくれる人が応募してくれているのでミスマッチも起きません。」
そうお伝えしました。
その方は、私の考えにどうも納得されていない様子でしたが、情報量が多いか少ないかを決めるのは私たちではなく、読み手、、つまり求職者側なんですよ。「読むのは誰か?」っていう視点で求人パンフレットを制作していく必要があるんですよね。
もちろん、そのためには、パンフレットの中に情報をしっかり盛り込んでいく必要があります。仕事や仕事の魅力、その他、相手があなたの仕事や会社に関心を持ち、応募したくなるような情報を…です。
私はそういった情報を盛り込んでいった結果、60ページの求人パンフレットというか冊子が出来上がったのです。
というか、私としては、もっと情報量を増やしていきたいと思っているくらいです。
重要なのは”伝える””伝わる”ということ
もちろん、ホームページでそういうことはできます。ですが、何か無機質というか、気持ちが伝わりにくいというか、紙媒体の方が温かみというか、気持ちを載せやすい…。そんな気がしています。
たとえば、パンフレットを手書きにしてみたら…、温かみを感じませんかね?ホームページだったら、一定のフォントに決まってしまいますし手書きするのは難しいでしょう。
まぁ、ネットにしろ、紙媒体にしろ、どちらにしても、
いかに、、
- 相手に伝えるか?
- 伝わるか?
- インパクトを与えるか?
- 記憶に焼き付けるか?
を考えなければいけません。
「どちらがラクでコストが低いか?」「流行でオシャレでカッコいいか?」というモノサシで考えてはダメだ、、ということです。
いかにあなたの会社、仕事の魅力、想いを伝えていくか?伝わるか?印象に残せるか?です。
媒体はそのための手段として捉えていきましょう。
私はやっぱり紙媒体
最近はネット環境を使って、採用ホームページだけでなく、YouTubeなどの動画でPRするような会社もチラホラ出てきました。
ですが、ネットや動画って受動的です。受け身なんですね。受け身だからこそ受け流されやすい。相手がよほど真剣じゃない限り、記憶に残りにくい。そう感じています。
一方で、紙媒体は一枚一枚めくって読み進めていかないと理解してもらえません。能動的なんですね。
その分、真剣で前向きな人が、手に取ってしっかり読んでくれたうえで、会社見学なり応募してくれるので、本当にレベルの高いというか、意識の高い人が応募してくれるようになります(これは私のクライアントさんでも実感されています。)。
ネットでアプローチするか、紙媒体でアピールするか。
あなたはどちらを選びますか?それとも、もっと違う手段を考えますか?
どちらにしろ、ちょっとした仕事や会社の紹介、会社概要や募集要項だけでは伝わらない。
相手が納得できるような内容・ボリュームにしないといけない、、
ということはお分かり頂けるかと思います。
是非、求人パンフレットを充実させて、パンフレットに仕事(グッジョブ)をしてもらいましょう!
そして忙しいあなたの労力を大きく減らしましょう。
P.S.
私がいっき買いしたkindle本は電子書籍です。「紙じゃなくてデジタルやん!」そう思われたかも…しれません。
たしかに電子書籍より紙媒体の方が読みやすいですし、記憶残ります(らしいです)。私もできれば本をめくって読みたいタチです。
でも、紙媒体より半額くらいだったので買った…。それと、電子だと色褪せや劣化しないし、カバンがかさばらない。いつでもどこでもスマホで読める。
そんな理由から買っただけですよ。