人材獲得の為に求人広告に費用をかけて求人を行うということは、一定の効果が見込めます。
しかし、求人広告に費用をかけているけど一向に効果がない…という会社は少なくありません。
それは
『求人広告の掲載費用をムダにしていませんか?』
ということになります。
たとえば
『建設業専門の求人誌、求人サイトです。
建設業の求人に特化していますので効果がありますよ』
と求人広告の営業担当に言われ、鵜呑みにして高い費用を払って掲載したとします。
まずそこで考えなければいけない事は、
『どれだけの効果が出るのか?』
という表面的な期待値ではなく、
『建設系の仕事を探している人がどれだけいるのか?』
『就職したい会社に何を求めているのか?』 ということを知る事も重要ですが、
そしてそれ以上に根本的なこと、
『建設業ばかりひしめき合っている求人誌・求人サイトの中で、
求職者はあなたの会社を選んでくれるのか?』
ということを客観的に考えることです。
建設業の求人でサイト検索してみてください。「建設業界専門」とか「建設業特集」などズラリと広告が出てきます。
そして「高収入」とか「好待遇」「数百件の求人から選べる!」などの謳い文句が並べられています。
求職者側からすれば、専門的に扱っている求人コンテンツは、いろいろ求人情報を見る手間も省けますし、建設業界の求人に強いイメージが湧きます。
しかし、採用者側からすれば、建設業に特化した求人誌・求人サイトに掲載するということは、わざわざ人材獲得争奪戦という激戦の中に挑むということになります。
建設業関係に仕事に就きたい!と思っている求職者がターゲットであるということは間違っていません。
しかし、同業種の求人数が山ほどある中での人材の奪い合いに陥ってしまいます。
ウチはどこよりも給与が高い!どこよりも休みが多い!など、その数多ある求人の中から浮き上がらせる一手があるのなら掲載するのは有効かもしれません。
中小零細企業はまず難しいでしょう。他の求人待遇を競い合い、それに便乗していては体力が持ちませんので得策ではありません。
掲載するのにも自社に合った戦略が必要です。
掲載を依頼した求人広告会社が「高収入!建設業特集!」として求人者に謳っていたら、高収入を期待している求職者しか見てくれませんし応募してくれません。
中小零細企業は求人広告にかける費用に限りがあります。最大限効果を発揮するためには戦略が必要です。
少ない費用で最大限効果を発揮させるためには、ターゲットを絞って、ピンポイントで広告を出す必要があります。
求人広告会社に言われるがままに広告を掲載してしまう零細企業が多いように思えましたので、私の考えを述べてみました(お題『求人広告会社の罠』は別の機会でお話しします)。
求人掲載するうえでの考え方については、また随時述べていきたいと思います。