もし、あなたの会社で若手人材が
- せっかく育ってきたと思っていた矢先に辞めてしまう。
- 会社の将来を担う人材として期待していたのに辞めてしまう。
とお悩みなら、今からお伝えする内容はとても重要です。
なぜなら、根本的な原因を今回、あなたにお伝えしようと思うからです。
問題はそこじゃない??
なぜ、会社の戦力として成長してきた若手人材が、あっさりとあなたの会社を辞めてしまうのでしょうか?
- 負担をかけすぎたかな?
- 賃金が安いのかな?
そう思われたりするかもしれません。
辞めると言われた矢先に、休みを増やしたり、賃金を上げてみたり、待遇を改善してみたりするかもしれません。
それはそれで重要なのですが、そんなことより最も重視すべきことは、、
そういったことを試みても「あなたの会社を去って行ってしまう」という現実です。
では一体、その原因は何なのでしょうか?
どうすれば、会社の戦力へと成長しはじめた若手人材が、あなたの会社を去らず仕事を続けてくれるのでしょうか?
29歳の若手人材が辞めた理由
私が普段から付き合いのある若者がいました。ある建設会社に勤務しており、営業を担当していました。
入社して5年。仕事もひとりでこなせるようになり、売上に貢献しはじめていました。
会社の幹部からは「今後ますます期待が持てそうだ!」と会社のホープとして期待していたその若者が、30歳手前にしてあっさり会社を退職してしまったのです。
「辞めました」
私が彼から連絡を受けたとき、「なぜ辞めたのか?」理由を尋ねました。
私は薄々感じてはいたのですが、ただひと言、こう電話越しで言っていたのです。
それは、、
「夢がないっすわ」
ということでした。
あなたの会社には夢はありますか?
50代の上司を見てみると夢がない。経営陣から数字のことでいつも問い詰められ、責任だけは重く給与は安い。
いつか会社からクビにさせられるんじゃないかとビクビクしながら経営者の顔色ばかりを伺い、頭はハゲ散らかしながら毎日安い弁当を食っている。
20年後30年後、自分がこの会社で働いていることを想像してみるとゾっとする。
つまり彼が言っていたことはこういうことでした。
実はそれは彼だけではありません。若者が辞めていく多くが、同じことを思い会社を去って行っているのです。
成長しはじめた若者があなたの会社を去る理由
それは、「あなたの会社で働いても未来に期待できないから」他ならないのです。
あなたは若手人材を会社の未来を担ってくれる夢のある人材だと期待しているかもしれません。
しかし、若者からすれば、あなたの会社は将来の夢も希望もない会社に映っているかもしれないのです。
ではどうすればいいのでしょうか?
もうおわかりかもしれませんが、若者の待遇を上げるだけでは不十分です。それは小手先のテクニックで通用しないかもしれません。
それより大切なのは、あなたの会社で働き続けた時に、今いる若者達が将来に希望を持てる環境にしていくこと他なりません。
ある会社がやった秘策
私のクライアントさんに、同じようなお悩みを持っている方がおられました。
若い頃から面倒を見ていた若者が、30歳くらいになると突然辞めて行ってしまう…。そんなことが続きました。
そこでその会社の社長は幹部クラスの人たちの待遇を良くすべく、ある秘策を打ち出しました。
なぜなら、幹部クラスの人たちの待遇が良くなれば、若手人材は「この会社で働き続ければあの人みたいになれる!」と希望を持ってくれるからです。
その秘策とは、、
幹部クラスの人たちにベンツを買い与えたのです。外回り用に使用していたボロボロの軽自動車からいきなり高級車であるベンツになりました。
するとどうなったでしょうか?
まず、幹部の人たちのモチベーションが上がりました。そして若手クラスの人材も「カッコいい!」とテンションが上がり、社内の雰囲気が変わってきたのです。
しかも効果はそれだけではありません。
同業者や取引先からも憧れられて「あんたのところで働きたいなぁ。雇ってくれへん?」そう言われるようになったのです。
効果は期待以上だったのです。
あなたの会社は何ができますか?
これはあくまで一例ですが、あなたの会社でもし、同じような悩みを抱えているとしたら、若者を辞めさせないために、まずできることがあるはずです。
最近は若手人材の確保のために、目先の待遇改善に目がいきがちです。それより長期スパンで考えた、将来を見据えた戦略を立て展開してみてください。
さもないと、若手人材が会社の戦力としてようやく脂が乗り出したころで、虎視眈々と狙っていた他の会社にかっさらわれるハメになりますよ。