平成29年3月に道路交通法が改正され「準中型免許」が新設されましたね。
これでトラックの運転手として働けなかった18歳以上の若者も採用できる!運送業界にも道が開けた!
と安堵の微笑をもらす運送業の社長さんもいるようです。
しかし、、
法改正をしても若者の気持ちは変わらない
それで若者が運送業界にやってくるのか?と言えば疑問が残ります。
なぜなら法律の改正が人材不足の打開策になるとは限らないからです。
また、あれだけメディアで宅配便業者の過酷さだけを取り上げられているのですから、相当なイメージダウンのはずです。
法律の改正は、若者の仕事に可能性を与えますが、その業界で働きたいかどうかは別問題です。
それより、
この道交法改正のイベントと、メディアに取り上げられたニュース。ここに目をつけたのは一体誰でしょうか?
これは金になるぞ!と真っ先に目をつけたある存在がいるのです。
おわかりでしょうか?
それは、、、
求人広告会社です。
先ほど自宅の帰りにコンビニに寄りました。
そしてコンビニの隅っこの方に追いやれて置いてあった求人誌(存在感がないですね)。
表紙には「ドライバー、運送、物流特集!」と大きく書かれていました。
「わっ!やりよったな!」と思わず口にしてしまうほどのキャンペーン。
思わず手に取って見てみましたが、、
「あっ、また大きな収入源を得たな」そう感じるほど運送・物流業界の求人数が多い!
その数ザッと70~80社ほど。
地方の求人誌でこれだけの会社を集めて特集しているのは滅多にありません。
裏を返せば「人手が足りない」ということをあらわしています。
求人広告は目的ではない。
私はこのサイトで何度も求人広告について言及しております。
なぜ求人広告をしても電話が鳴らないのか?
それらの要因はいくつもあります。
全て言及するとこの枠に収まりきらなくなりますので、今回は1つだけ改めて言わせていただきます。
それは、、
「求人広告の会社は広告を売るプロであって人材の募集をするプロではない!」
ということです。
つまり広告会社、広告代理店は広告の枠を売っているだけなのです。
あなたのもとにやってくる営業マンは枠を売りにきているだけなのです。
広告というのは1つの手段であって目的ではないのです。
1つの道具にすぎない
たとえばとても大切な人に手紙を送るとしましょう。
家族や恋人、恩師。その大切な人の為に便箋を買ってきて手紙を書いて郵送するとします。
手紙の内容は誰が書きますか?
あなたですよね?
あなたが書かないと大切な人に気持ちが伝わりませんよね?
それを手紙の内容まで業者に任せたらどうでしょうか?
大切な相手に心のこもったメッセージは伝わるでしょうか?
伝わるはずもありません。
まさにこれを求人広告でしているのです。
すべて求人広告会社に任せきりなのです。
大切な人へのお手紙を業者に書かせているようなもの。
極論、広告会社は、あなたの求人内容が何であろうと枠さえ売れてしまえば知ったこっちゃないのです。(法律に触れなければ…ですが。)
もちろん広告会社が悪いことをしているわけではありませんし、広告の会社のせいにしてもいけません。
メディアという媒体をうまく活用すれば費用対効果の高いものになります。
求人広告は、手紙で言えば相手に気持ちを伝えるための道具にすぎません。
目的地へ行くまでの移動手段なのです。
なので、手紙を生かすも殺すもあなた次第ということです。
相手に気持ちを伝えるという目的なら、手紙でなくても電話でもメールでもいいのです。
求人広告というものを「手段」ではなく「目的」と勘違いしてしまうから、思った効果を見い出せないのです。
広告会社の悪魔の囁き
「○○特集やりますよ~」と囁かれて、思わず求人誌の掲載を依頼してしまう。
しかしその囁きに便乗しても、それを見ている人がいなかったら全く意味がありません。
求人誌なら配布部数(インターネットなら表示回数)と、人の目に触れる人数は一致しない。
その事実に目を背けてはいけません。
もし!誰かが見ていたとしても、、反応してくれなければ意味がない。
業者が書いた手紙を、相手が読んでも心に響かないのと一緒です。
それと、「その求人誌に多くの同業者の求人が増えれば増えるほど、人は応募しようと思わない。」
この事実、知ってましたか?
「人間の脳というのは、選択肢が増えれば増えるほど混乱し、何も行動しないというメカニズムを持っている」
これがあらゆる実験で証明されているようです。
もし、○○特集をして人材を獲得できないのなら、、いっそのこと止めてしまったほうがいいでしょう。
ホントお金がもったいないですから、一度立ち止まって作戦を考えるべきです。
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