最近、
「若者が続かない、すぐに辞めてしまう。どうしたらいいか?」
という質問をよく受けます。
どうすれば対処できるのでしょうか。
原因はコレ!ではない
この問題ってかなり深刻ですよね。
しかし、個々においていろんな状況がありますので「原因はこれです!」とは一概には言い切れません。
「これが原因だ」と自分自身が思っていても、実はそれが原因ではないということもあります。
私自身も「原因はこれかな?」と想定はしますが、期待に反することがよくあります。
一番早いのが相手に聞くこと。私はこれをよくします。相手と定期的にコミュニケーションをとるわけですね。
相手の表情、言動などから兆候を敏感に察知し、事前に芽を摘む作業をします。
「本音と建て前」があったりしますので、本音を話せる環境づくりが必要です。
誰かのせいにしない
そして大事なことは、それを「人気のない業種だから」とか、「社内の人間関係がよくない」などと、何らかのせいにしてはいけないこと。
もし、あなたが経営者であれば、こんな状況になるまで自分が「今まで対処してこなかったツケがまわってきた」と思うくらい、自分自身の問題として認識することが必要です。
たとえば、従業員の出入りが激しい、雰囲気の良くない会社は、人の感情を操るのが上手くない経営者が多いです。経営者は表へ向いて突っ走らなければいけませんし、内側を見ているヒマなどないかもしれません。
ですが従業員はロボットではありませんし、しつけをすれば従順になる犬でもないので、人の感情をことごとく無視すると一気に人が去っていきます。
また人事を担当している社員なら、原因を認識したら、経営者を動かすくらいの行動をしなければなりません。大きな声では言えませんが、私も実際、経営者を脅かすくらいの策をしてきたこともあります。
お尻に火が付かないと動かない経営者もいます。だいいち、将来を予測し事前に対策を施せることができる経営者であれば、大きな問題とはなっていないはずですから。
原因は1つだけではない
人が続かないのは、何らかの原因が必ず存在します。さまざまな要因を探り出し、1つずつ対処していかなければなりません。
また、原因は1つだけではありませんし、人によっても違うということを認識しなければなりません。
共通るす原因はあるかもしれませんが、個々によって強弱があります。
たとえばモノを買う理由が人によって異なるように、辞める理由も人によって異なるということを認識して丁度良いくらいです。
辞める理由に「なんとなく」というツワモノもたまに存在しますが、それも1つの理由。分解して根っこを探していかないと今後の対処に備えれません。
それくらい根深い問題なのです。
とても面倒なことですが、1つ1つ対処していきましょう。