地元に根付いて仕事をされている企業様!
あなたの会社に人が応募して来ない理由。
ひょっとしたら…
人間の感情
以前勤めていた建設・不動産会社は、地元では名の知れた会社でした。
一時は「上場か」と言われるほど大きくなった時代もあったのですが、経営が大きく傾きました。
それは不景気という理由ではなく、社長がワンマンだったからだと私は思っています。
不景気を理由に給料を下げ、自分の意見に反論してきたり、気に入らない社員を片っ端からクビにしていきました。
優秀な社員は次から次へと退職し、残った社員は社長の顔色を伺いはじめ、ついには派閥争いをはじめます。
派閥争いに負け会社に居れなくなった社員やクビにされた社員は、会社に対して殺意を抱くほど怒りに満ち溢れます。
そしてその会社を去った者たちは悪い噂を流し始めます。
「あの会社はもう潰れる」「手抜き工事をしている」「脱税をしている」etc…
そういう人たちに足を引っ張られ、仕事がやりにくい時期がありました。
そして今所属している会社。
私が人事を担当する前は従業員の入れ替わりが頻繁に行われていました。
どうやら新入社員に対して洗礼を行い、会社に馴染む人間だけが残るようにふるいにかけていたようです。
若い者に「仕事を取られる」そんな防衛反応も原因の1つでした。
それが原因で会社を去って行った人たちは、会社に対してどういう感情を抱くでしょう。
私が人事を担当した当初、学校から紹介していただいた生徒を新卒採用しました。
先輩社員が新入社員を可愛がっているつもりが、新入社員からは「虐められている」と捉えられ、
それが原因で会社を辞めてしまい、後々親や学校からクレームが来て問題に発展した事があります。
もちろん、その学校から一切紹介が来なくなりました。
(そのおかげで悪しき風習を絶つことができたのですが…)
噂が立つと生きていけない
人間は感情で行動する生き物です。
去って行った従業員が会社に対して良い評判を流すことは絶対にあり得ません。
悪い噂を誇張して流すものです。
その噂がジワリジワリと積み上がり、地元では「あの会社は…」と言われかねないのです。
もし求職者が現れても
「○○工業!?あそこは人使いが荒いからやめとけやめとけ!」
そんな吹き込みを周りの人間がするかもしれないのです。
「退職後もこの会社に出入りできるような辞め方を」
これは当社の社長の方針ですが、如何せん従業員にはあまり伝わらないものです。
従業員の中には、人間関係でこじれで辞めて行く者に対して
「どうせ辞めるんだから今までの不満をぶつけてやろう!」
とする人がいます。
冷たくあしらったり、中には無視する人間もいます。
それは絶対にやってはいけません。
相手は、仕打ちをされた従業員以上に会社に対し「悪い感情」を抱きます。
たとえ辞めて行く人間が感情的になっていても
会社側は絶対に感情的になってはいけないのです。
会社側の対応次第で、自分で自分の首を絞めるような結果になるということです。
感情的になっていたり、憎悪持っている者に対しては
「ガス抜きを行ってから会社を後にしてもらう」
私はこれを徹底しています。
世間は狭いです。業界内だけでなく業界外にも噂は広まります。
そしてネットを通じて個人の情報発信が簡単にできる時代です。
余計に気をつけなければなりません。
人の恨みつらみはいずれ違う形で返ってきますのでご注意を。