人材を獲得したいと思うなら、合同企業説明へ参加してみてください。
いかに建設業が若手の求職者に相手にされていないかがわかります。
名の知れない中小企業、つまり地方の小さな会社は見向きもされません。
しかし私はできる限り企業説明会に参加するようにしています。
人を獲得できるという収穫はほとんどありません。
「行っても無駄だろ~」なんて社内で批判されるのですが、私は無駄なんて思っていません。
先日も、とある合同企業説明会へ参加してきました。
状況を説明しますと、
会場の全体の求人倍率は約1.5倍(応募者が100人いたとすれば求人数は150社)
建設系の求人社数は把握できた限り、参加企業の約25%(約4社に1社が建設業系)
建設系へ就職したいという希望者は約7%(100人応募者がいれば7人)
単純に計算すれば、7人の建設業の就職希望者のうち、約37.5社が求人を出しているわけですから、
建設業の枠での求人倍率は5倍以上になります。
これはマー君やダルビッシュ有選手を獲得するくらいの競争率やなぁ…。
なんて思いながらブースにおりましたが、やはり当社のブースにはパラパラ…
ほとんど人は寄って来ませんでした。
今回は呼び込みができない説明会でしたので、説明を聞きたいという求職者を待つしかありませんでしたが、
呼び込みできたとしても、なかなか寄ってきてくれるものでもありません。
しかし私もボーッと待っているワケにも行きません。
口を開けて時間が過ぎるのを待っているようでは採用担当失格です。
なぜ、ブースに人が集まって来ないのか?人が寄ってたかって集まっているブースの特徴とは?
そして見学者とコミュニケーションをとることにより、どんな思考を持っていて、何を求めているのか?
など、求職者の価値観や指向性を検証することができます。
なので企業説明会へ行っても『ムダ』にはならないのです。
やはり現実的には求人者がこぞって集まるブースは、大企業か、パッと楽そうな?(事務系とか単純作業系など)企業に寄って行っていきますが、
必ずしも全員がそうではないのです。
さまざまな仮説や角度で検証することにより、次のステージへと進むことができるのです。
人手不足である売り手市場、特に零細企業は油断をすればするほど人は他社へ行ってしまうことを肝に銘じておかなくてはいけません。