景況の視察がてら東京へ出張していました。
知り合いを通じ、いろいろヒアリングしていると、やはりひと言目に出てくる言葉が
『人手が足りない』
ということです。
数年前までは『仕事を下さい!』と、施工側がお客様に頭を下げていましたが、
現在は、工事をするにも施工する側がいなく、お客さんが頭を下げてお願いしている状況になっているのだとか…。
そしてもう1つ問題が浮き彫りになっているのが、
若手のモチベーションの低さです。
人手不足、特に若手の人材不足とモチベーションの低さは、建設業界だけではなく、
他業界でも頭を悩ます事態になっています。
人材派遣会社の経営者とお話ししていたのですが、
最近の若者は
『営業はノルマがあるから嫌だ!』
『現場は体を酷使するから嫌だ!』
じゃあ君は何がしたいのかな??
『わかりません…。』
『残業が無くて、休みが多くて楽な仕事がいいです』
という人間がかなり増えているということ。
そして入社教育では、もはや彼らのマインドが改善できないくらいの、「幼児教育レベル」にまで落ちてきている
という認識で一致しました。
これからますます深刻化する人手不足と、人材の能力不足という、
今まででは計り知れない雇用難スパイラルをどう解消しながら会社経営を続けていくか…。
改めて考えさせられる機会となりました。
頑張らなアカン!
そう思いながら会社へ戻ると、
『昨日限りで1人辞めました』
という報告が…。
たちまちテンションが下がってしまったのですが、
辞めた彼は、最近目が死んでいたので、少し気になっていたのは事実…。
『もっと早く声をかけてあげれば…』
という後悔の念に駆られました。
苦労して獲得した若手が、いとも簡単に辞めてしまうという現実。
そして新入社員をどうやってフォローして良いのかわからない若手の先輩達…。
人材を獲得し、会社に貢献できるよう教育するのは並大抵ではありません。
大変根深い問題です。