私は今まで、多くの若手人材の獲得・採用活動をし、人材教育もしてきました。
しかし一方で、仕事が続かず辞めて行ってしまう若者も多々ありました。
指導者側がいくら
「どうすれば成長してくれるのか?」
「どうすれば長く続けてくれるのか?」
と考え研究しても
悲しいかな「成長しない(する気がない)」「すぐに辞める」若者がいるのが現実なのです。
いくら人手不足、若手不足だとは言えども、そんな人間に投資をしたら
「投資が浪費」になりかねません。
会社にとって損失になり得る「人材→人罪化」してしまう傾向にありそうな若者を見極めるにはどうしたらいいのか…
私なりの経験と感覚ですが、
【仕事が続かない若者の2つルール】
をご紹介いたします。
まず1つ目が
実家暮らしである
ということです。
これはかなり離職率が高いです。
ひと言で言えば、「いつ仕事を辞めても生活に困らないから」です。
そして周囲の環境が影響を及ぼします。
仕事が「キツイ・残業が多い・休みが少ない」とします。
例えば、同じ給料で休みが多く残業もない地元の友達(ココがミソ!)がいたとしましょう。そんな友達と自分を比べるわけです。そうすると本人は周りや親に愚痴をこぼします。「まだまだ若いんだし、他にも仕事はあるんだし、そんなしんどい仕事をしなくても…」と周りや親が助長するわけです。
これが自分を慰める安心材料となり、会社の事情や仕事仲間の事など考えずに堂々と会社を辞めていきます。
最近は、何かと「親に相談します」とか、「親が言っているので…」など、親と相談しなければ物事の判断ができない若者が増えています。
親離れできていないのと同時に親も子離れができていない証拠です。若者が幼稚化している大きな要因です。
そして仕事で何かトラブルが起きると親が抗議してきます。「ウチの可愛い息子に何てことをしてくれているんだ!」という感じです。
もうこれは本人と周囲のマインドが低すぎるわけです。そういう人間は仕事も人間性もまず成長することはありません。
そして逃げるように会社から去っていきます。
そして2つ目が
目標がない
ということです。
「何か目標があるか?」「何か将来の夢があるか?」聞いてみてください。
「いやぁ、何も…」という人間は要注意です。
そういう人間は何に対しても行き当たりばったり、自分の気分「なんとなく」で物事を進めます。
「なんとなく」で仕事をはじめ、「なんとなく」で辞めていきます。
そういう人間も長くは続きませんし、成長する気もありません。覇気がないわけです。
仕事に慣れ、仕事をある程度任せるようになり、仕事が忙しくなった途端に突然仕事に来なくなる…
周りの人間はポッカリ空いてしまった仕事の穴埋めに労力を費やす…
たまったものじゃありませんね。
そして時間を守らなかったり、周りに合わせること(協調性がない)ができない、ルーズな人間も注意しないといけません。
以上、2つの「仕事が続かない若者の2つのルール」をご紹介しました。
人材を採用する際、こういう兆候にある若者を避けていくべきなのですが、実際、こういう兆候にある若者が本当に増えました。
地方の小さな会社は、こういう兆候の人間が集まりやすく、良い人材を獲得できる環境にないのも事実です。
そして人手不足に悩む会社が、先述したような覇気のない人間、仕事を転々しているような人間をつい採用してしまうのです。
「類は友を呼ぶ」ではありませんが、そういう人間ばかり集まり、トラブル続きで仕事どころじゃない!という会社も目にしてきました。
とりあえず人手を確保することも大切ですが、将来性を見据えるなら、よくよく検討することをお薦めします。