今思えば、リーマンショック時には考えられないくらい
建設業界は人手不足
です。
建設業界に身を置く、技術者や現場労働者も高齢化が進み、
特に将来を担う若手不足が顕著です。
今、
忙しくて猫の手も借りたいくらいだ!
という環境であり、
頑張れば頑張るほど収入が上がるぞ!
というアピールで若手の求人を行っている会社が多いのではないでしょうか。
しかし、忙しくなればなるほど若者は寄ってきません。
なぜか…。
若者は頑張りたくないからです。
これは若者だけではないかもしれませんが、昨今の若者の働きぶりを見ていると
頑張らない…
そう感じずにはいられない場面に多々出くわします。
大きな要因としては仕事が最優先ではないということが考えられます。
仕事よりもプライベートを優先する若者が増えているということです。
仕事もほどほど、給与もほどほど…
という若者が増えだしていると感じているのは私だけでしょうか。
これは、年齢を重ねたり、家族を持ったり、環境が変われば考え方も変わってくるとは思うのですが(果たしてそうとは言い切れない部分もありますが…)、
頑張ることがカッコ悪い、頑張りすぎる人たちを冷やかな目で見ている…そんな若者が増えてきているような気がしてなりません。
私の会社(※1)の求人は、他社に比べ、給与の待遇は決して良くありません。
それより休日などのプライベートを大切にできる環境をアピールしています。
なので若者が集まってきます(これが全てではありませんが…)。
実際、若者を採用すると、仕事をサボろうとする人、直向きに頑張る人、人それぞれですが、
頑張る人も頑張らない人も共通していることは、
収入 < 休みやプライベートの時間が欲しい
ということです。
これは土日や連休でも休みなく働いている建設業界の傾向とは逆行しています。
逆に「これが仕事だ!建設業だ!社会というものだ!」と圧をかけてしまえば、たちまち若者が去って行ってしまうのです。
今が稼ぎ時だ!と、休みもなく人を入れ、仕事をギュウギュウ詰めするのもわかりますが、
「頑張ったら頑張っただけ稼げます!」
という謳い文句は「時代と世代にそぐわない」かもしれないということを頭に入れておいた方が良いでしょう。
(※1.最近「社長さんですか?」という質問を受けますが、自分の会社ではありません。私が人材獲得の為に経営者から依頼され、現在所属している会社です。)