先日、工事会社の方から
「若者がいつまでも仕事を覚えないし成長しない。どうしたらいいのか?」
という相談を受けました。
これは建設業界における人手不足以上に、
皆さんが悩んでおられる最大の課題です。
私の体験談からですが、すこしお話しします。
アナタはこんな事を口にしていませんか?
「なんでそんなことすらできないんだ!」
「何回言ったらわかるんだ!」
「まだまだだな。」…
もう否定的な言葉をかけるのはもう辞めにしましょう!
アナタが部下にかける言葉1つで、部下の成長に大きな差が生まれます。
現代の若者は、「何クソ!」という精神がほとんどありません。
否定的な言葉は「ダメだ…。オレには向いてない」とマイナス感情だけを引き起こしてしまいます。
「いいぞ!」
「その調子だ」
「できるじゃないか!」
「グッジョブ!」
小さな事でも肯定的な言葉をかけてあげることによって今の若者は少しずつ成長していきます。
「オレにもできるかも…」と思える投げかけが必要なのです。
仕事は苦しいものではなく楽しいもの
という意識を植え付けることが先決なのです。
私が実行している、若者が成長する手法をひとつご紹介します。
一度でいいので建物が完成したら若者を連れて見学に行くことです。
そしてこのプロジェクトに関わった一員として意識づけるのです。
これをやっている工事会社はほとんどいません。
自分の持場が終わればすぐに次の現場へ行ってしまうからです。
「この建物は何十年も残る。この仕事は君たちが関わったんだぞ!よくやった!」
と褒めてあげてください。
本当はお客様から褒めていただける機会があれば一番いいのですが、いずれその建物の前を通ることがあれば
「ここの仕事、オレがやったんだ!」
と周りに自慢する日がやってくるでしょう。
そうすればしめたものです。自分の仕事に誇りを持ち始めた証拠です。
人間、褒められて、喜ばれて嫌な思いをする人はいないのです。
また褒めてもらおう!喜んでもらおう!と思えるようになったら
大きな成長です。