今、多くの中小零細企業が抱えている悩み、
- なぜ、求人を出しても応募が来ないのか?
- 人材を採用しても定着しない理由、
- 優秀な人材を確保できないわけとは?
それは「ある重要な要素」が「ほぼ確実に足りていない」からではないでしょうか。
求人採用活動で絶対に重視すべきこと
私が求人活動する場合、この重要な要素をかなり重視しています。
これは優秀な人材を確保するベースとなったり、すぐに辞めてしまうような人材を寄せつけないためのコツでもあるのですが、ほとんどの会社にはそのコツが掴めていません。
とても大切な要素を満たしている会社が本当に少ないんです。
この重要な要素が抜け落ちると、すぐに辞めてしまうような人材を引き寄せてしまったり、トラブルを起こすような人材を採用してしまうことにもなりかねません。
一方で、この重要な要素を大切にしていけば優秀な人材を確保するための確率もグンと上がります。
事実、今年の求人・採用活動も、求人倍率が急上昇し、このとびきり採用難の中で、求人活動を行い、5名の会社見学者を募り、現在2名の新卒採用が確定しております。
「ひとまずは会社の希望最低ノルマを達成」と言えるレベルにまでいきました。
(※たった2名かよ、、と思わないでくださいね。会社の規模や業種、同業他社の状況からすれば優秀な成績だと思いますし、なんせ今年も「こりゃ期待できそうな人材だぞ!」と社長が太鼓判を押した人を採用したのですから。すぐに辞めてしまうような人材を多数採用するより、会社に定着してくれ、成長してくれそうな人材を確実に確保すること。これこそがここ数年での大きな成果です。)
それはひと言で言えば、やはりその重要な要素を重要視したから他なりません。ですので、最後までお付き合いいただければと思います。
興味の無かったものが 涙を流すまで感動した理由とは
ところで「QUEEN」ってバンド、知っていますか?
このブログを読んでくださっている方なら、よくご存じかもしれません。
「ボヘミアン・ラプソディー」というQUEENのボーカルである、フレディ ・マーキュリーの生き様を写した映画が流行りましたが、私も観に行きました。
でも実は、観に行くつもりが無かった…というか、まったく興味がありませんでした。
実は私、20年ほど前はバンドをやってまして、タイムリーではないのですが、QUEENの存在は知っていました。超有名なバンドですからね。
CDも何枚かは買いましたが、でも、その時はピンと来ず、何か自分のタイプではないなぁ…なんて思っていました。
そんな興味の無かったバンドですが、私自身、気づけば映画館に足を運び、ワンシーン、ワンシーンを観るたびに、目頭があつくなってしまうほど感動したのです。
では、一体なぜ、興味のなかった私が、もう一度観に行きたい!と思わせてしまい、昔買った、家の物置に眠っていたQUEENのCDをゴソゴソと探し出し、DVDまで注文してしまうくらいQUEENのファンになってしまったのでしょうか?
素材を活かすも殺すも〇〇次第
それは「魅力が伝わったから」他なりません。
この映画がはじまった時、どのメディアも大々的に取り上げ、この映画の魅力を伝えていました。ニュース番組の1コーナーとして取り上げるほどだったのです。
QUEENが生まれた理由、ボーカルであるフレディ ・マーキュリーの苦悩から、
脚光を浴びるにまで至った経緯、映画の制作で苦労した点や、制作秘話、映画を見た人の感想や、などなど。
そういった魅力を思う存分発信したことにより、まったくQUEENの存在すら知らなかった人でさえ、映画館に足を運び、涙を流すまでに至ったわけです。
事実、QUEENってだれ?おもしろいの?興味ないけど?って言っていた友人でさえ、映画の特集を見て映画館に行き「ウゎ~ン!もいっかい観に行きたい~」って、ボロボロ涙を流していました(笑)。
コレと求人採用活動とどんな関係が?
なぜ、こんな話しをしているのか?って言うと、「一度あなたも観に行ってみてください!」と言いたいからではありません(笑)。
これは求人活動を行ううえで、とても参考になるからです。
いつも思うのですが、他の会社の求人を見ていると、あまりにも魅力を発信していない会社が多いなぁって思います。
小さな枠の中で「従業員募集!条件面は…」としかやっていない会社があまりも多いのではないかと。
しかし、「ただ、求人してます。」だけでは、相手にまったく伝わらない。フーンで終わる可能性の方が大きいのです。そう思いませんか?
しかし、魅力を伝えることで、相手の感じ方が大きく変わってきます。
たとえば、蕎麦屋さん。
ただ”「ざるそば」あります”と言うのと、
現代の蕎麦の多くは小麦粉が使われています。当店の蕎麦は、小麦アレルギーで蕎麦を食べることができない方のために、完全そば粉100%を使用。「蕎麦の実」は自家製で、土や肥料にもこだわり、天然水で…
口に運べば、コシのある歯ごたえを感じ、蕎麦の風味一瞬に広がり、のど越しも爽やか。一つ一つ歯ごたえと風味を味わいながらお楽しみください。
と言えば、相手に魅力が伝わり、とても味わい深くなるのと同じです。
人材が集まらない、定着しない最大の要因
会社の魅力を発信する方法は、思い付けばいくらでも出てきますね。
ところが魅力を発信しない、しようとしない、できない会社が多いのです。
魅力を発信せず、ただ求人を出していると、相手にとってあなたの会社に応募する「動機づけ」が見出せず、本来意図しない違う動機を見出してしまいます。それは待遇であったり、交通の便であったりするわけです。
結果、採用側も「賃金を上げないと人材が確保できない」と勘違いし、待遇競争に参入したり、また、層の低い人材を採用してまうことにもなりかねません。
そんなモチベーションが低い人材を採用してしまっているがために、会社に人材が定着しない原因にもなっているのです。
一方、魅力を発信し相手に伝わることができれば、あなたの会社にエンパシーを感じた人材からの応募が来るようにもなりますし、意識の高い人材が集まって来るようになります。
とは言っても、どうやって魅力を伝えたらいいの??って思う方もいるかもしれませんので、今回は、しごとや会社の魅力を発信するフレームをいくつかお伝えしたいと思います。
求人採用活動で絶対に伝えるべき7つをご紹介
考えられるフレームはいくつかありますが、たとえば、
- 会社の特徴
会社の長所や特色はなんでしょうか?自慢できる点や、他の会社との違いは? - 業界の将来性
業界自体の将来性はどうでしょうか?求職者にとって、業界自体の将来性は重要に値します。業界の未来にためにどんな取り組みがされているのかなど、考えてみましょう。 - 仕事や会社の意義
その仕事に就く理由や意義とは何でしょうか?理念・ミッション、どんな会社として今後活動していくのか?存在意義など。なぜその仕事に就くべきなのかも含めて考えてみましょう。 - 創業当時の想いや、社長の信念
どんな想いで会社ができたのか、誕生秘話や、創業者と現在の社長が異なる場合は、どんな意思を引き継いでいるのか?など。 - プライド
会社の信念、従業員の仕事に対する誇りなど。 - ストーリー
苦境に陥った時の状況や、そこから脱したストーリー。商品やサービスが生まれた理由、開発秘話など。 - 社長や従業員のひととなり
どんな人が仕事に携わっているのか?会社や仕事に対して、どんな想いが詰まっているのか?など、経営者や従業員の人となりが伝わるような内容。
などなど、ですね。
伝えることはコレだけではありませんし、掘り下げたり広げたりすることができますので、他にもないか考えてみてください。
ルールに縛られると人材の確保が難しくなる
そんなこと、どうやって伝えるの?求人票の枠におさまらないし、求人広告の枠を広げると広告費上がるんだけど??
ひょっとしたらそんな疑問が出るかもしれません。
でも実は、求人というのは何もハローワークに求人を出したり、求人誌や求人サイトに登録しなければいけないルールなんてありません。
何か求人を行うときは「そうしなければいけない」と思ってらっしゃる方がいますが、杓子定規に求人票に必要項目を記入して、枠におさまる必要なんて1つもないのです。
たとえば、自分でホームページを充実させ、自社で広告を出したっていいわけです。
直接勧誘したり、どこかの催し物に参加したり、説明会をひらいてPRしたっていいわけです。
そこで思う存分に魅力を伝えればいいわけです。
是非、あなたの会社の魅力を発信できる独自のルートを確立し、あなたの会社やしごとの魅力を存分に発信してください。
そして、あなたの会社の方針に合致した人材をどんどん引き寄せてくださいね。