それ以上に難しいのが
『人材の教育』です。
人材を確保できても会社に貢献できる人材に育て上げなければ意味がありません。
しかし、人を教育をする以前にプレッシャーやストレスを与えると
『すぐに辞めてしまう』
というのが現状です。
『職人業は厳しい世界』
本人が建設業界を志望し、好きでこの世界に飛び込むのなら良いのですが、
建前はあっても本音は、
やることがないから
なんとなく
家から近いから
親に言われて…など
一昔前では考えられないような理由で入社してくる若者も少なくありません。
むしろそちらの方が多数を占めていることでしょう。
その人間に対し、『厳しい修行』を叩きこんでもすぐに挫折するのは目に見えています。
教育をする側・される側の『温度差の見極め』を行わなければならないのです。
そして、若者に対して魅力のない業界にしてしまったのも原因です。
スポーツが盛んでここ数年、いつも全国大会に名を連ねている学校の「教育法」は、
『厳しさ』よりも『楽しさ』を
教え込んでいるようです。
『楽しさ』があれば『厳しさも乗り越えていく』という考え方で、無名校から、みるみる頭角を現すスポーツの名門校へと進化していったのです。
私が在籍していた高校は、毎年甲子園に出るくらい野球で有名な名門校でした。
毎年有望な選手が入校・入部を希望し、野球部員で溢れかえっていた学校だったのですが、現在は試合に勝つことすらままならぬ弱小校となっています。
伝統的な厳しい指導法に固執したあまり、有望といわれる生徒・選手が他校へ希望するようになり、入部者が減少してしまったのです。
良い部分を継承する以上に、悪い部分も継承し、現代価値観のピントがズレてしまったのでしょう。
時代が進んでいくに連れ、その若者の価値観も大いに変化しています。
環境の変化に柔軟に対応し進化して行かなければ、
『建設業界の人手不足も常態化』し、
改善されないのではないのでしょうか。
そしていくら人材を確保できても離職してしまっては意味がありません。
『人材獲得<人材喪失』
にならないようにしないといけないのです。
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