先日、ある方の誕生日ケーキを買うためにケーキ屋さんへ出向きました。
あまり時間もなかったので、若い店員さん(高校生くらい)に
「誕生日用に明日の晩に1つ必要なんで、ケーキを用意してもらえませんか?」
とお願いしたんです。
そうしたら面倒くさそうに「少しお待ちください…」と言ってどこかへ行ってしまったのです。
そして全然戻ってこない。
しばらく待っていると別の若い店員さん(大学生くらい?)が出てきました。
そして「ご用件は?」と聞いてきたんです。
「またイチから言わなあかんのかぃ!」
と、少しイラッとしながら同じことをもう1回言ってお願いしました。
そうしたら「誕生日ケーキの予約は2日前でお願いします。」って言ってきたんです。
「いや、オーダーじゃなくても、普通のケーキに名前の入ったプレートを載せてもらうだけでいいんで」
と言いました。
でも店員さんは「2日前に言ってもらわないと…」と言って聞きません。
「じゃあ、フルサイズじゃなくてもいいんで、ショーケースに入っているカットしたケーキの詰め合わでいいんで予算1万円分くらいで作っておいてくれませんか?」
と言ったら、
「え!?、1万円分のケーキの詰め合わせなんてできませんよ!」
ってキッパリ断られました…
そりゃ、カットケーキの単価からすれば30個近くになってしまうし、そんなに入る箱も無いのはわかりますが…。
そして結局ケーキは買えず、モヤモヤ感だけが発生してその店を跡にしたのです。
店員の質
飲食店、アミューズメント施設、ショッピングモールなどのお店には若いアルバイトの姿が多く見られます。
全員ではありませんが、やはり、
「表情がない」、「形式的なことしか言わない」、「気が利かない」等々
そんな印象を受けます。消費者側からすれば気持ち良いものではありません。
おそらく言われたことしかやらないのか、言われたことしかできないのかわかりませんが、
とりあえず時間を消費して時給を稼ぐ、そんな気がしてなりません。
不景気の原因は
ある経営者が「不景気の原因は営業力のなさだ」と言っていました。
この言葉は奥深いなぁと感じましたが、たとえば今回の例であげると、
「お客さんの財布を紐を緩めるような対応や、気配りが全然できていない」
ということになるでしょうか。
「明日に必要」「ゆっくり選んでいる時間がない」
という緊急性で財布の紐が緩んでいるのに、逆に財布の紐を締めるようなサービスをしては売上はあがりませんよね。
従業員のマインドが経営を圧迫させる
政府は、景気回復のために賃金の底上げをしようと企んでいます。
最低賃金も上がりつつありますし、残業も社会問題化し、労働時間も規制されてきています。
しかし会社の売上は上がっていかない。
そして人件費が上がる一方。
1人あたりの労働生産性や顧客単価を上げる努力をしなければいずれ経営はひっ迫していくでしょう。
「仕事を取ってくるのは自分の仕事じゃない。それは経営者や営業マンや店長の仕事だろう」
「自分は関係ない」
そんなマインドが蔓延っていては景気がいつまで経っても良くならないよなぁ…
とそんな気がします。
従業員の「教育の質」が今後ますます問われるようになるでしょう。
ついつい財布の紐を緩めてしまった。気持ちよく「ありがとう!」と言って買い物をしたい。
その方が、相手をイラッとさせるよりお互いが気持ちいいじゃないですか。
さぁ掲げましょう!
「皆で営業!皆でおもてなし!」