各現場へ出向くと、外国人が一緒になって働いている姿をよく目撃します。
建設業の人材不足の解消の1つとして、「外国人労働者の受入れ」があります。
今回は「外国人労働者の受入れ」という観点から、将来的に人手不足に陥りそうな職種を探ってみたいと思います。
一部の型わく工、とび工の会社は、外国人の労働力を積極的に受け入れているようです。
これは外国人労働というか、正式には『外国人技能実習制度』を利用することになります。
「外国人の方が、自国の為に、日本の技術を習得して帰国してもらう」為の制度です。
それには、職種の範囲や、人数の制限、年数制限などさまざまな規制と手続きが必要になりますが、詳しいことは別の機会にお話しするとして、
人手不足の対象と言われている建設業の8職種
・型わく工(土木)・型わく工(建築)・左官工・とび工・鉄筋工(土木)・鉄筋工(建築)・電工・配管工
の中に、技能実習の職種範囲から指定されていない職種、つまり外国人が習得できない職種が1職種あります。
どれかおわかりでしょうか?
電気工事です。
現時点では、電工だけが外国人技能実習生を受け入れる職種に指定されていないのです。
これには電気工事の会社に所属している私も参りました。さまざまな角度から検討してもらいましたが、今の規制ではどうにもこうにも外国人(技能実習生)の受入れができないのです。
先日、外国人技能実習生の規制緩和が行われ、電工職の職種指定に期待が高まりましたが、そんな話しは一瞬も出ませんでした
何故か?は機構に問い合わせてもお答えしてくれません。危険の伴う確率が高い(感電)からなのか、しがらみがあるからなのか…。
どちらにしても、今後、外国人労働者が建設業界の助けとなる日がやってくるでしょう。
そこから電工職が外れてしまうとなると、今後電工職は慢性的な人手不足に陥るかもしれません。
もし『電気工事も外国人技能実習生の受入れ可能ですよ!』という組合さんがおられましたら是非私にご一報を!