先日、
「応募がザクザク来る求人法」
みたいなコンテンツを提供していたので、
どんな内容か参加してみました。
しかし内容は・・・?
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ハローワークやインディードなどの
求人広告媒体は、
求人が他社に埋もれてしまうので、
自社のLP(ホームページ)をつくり、
ウェブ広告で求人しましょう。
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という内容でした。。。
最近、多いですね。この類のセールス。
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こんにちは、藤村です。
近年、多くの企業が
「人材不足」に悩まされています。
特に中小企業では、
- 求人を出しても応募が来ない、
- 来てもすぐに辞めてしまう、
このような問題が深刻化しています。
その結果、多くの企業は
「どの求人媒体を使えば人を集められるか?」
という表面的な課題に目を向けがちです。
しかし、
このアプローチだけでは
根本的な問題は解決しません。
求人広告会社や人材コンサルが
儲かるだけで、
企業側は採用コストばかり
膨らみ続ける・・
という悪循環に陥ってしまいます。
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本当に重要なのは・・・・?
「求人活動をすること」ではなく、
「応募が増え、さらに定着する会社へと変革すること」
ではないでしょうか?
正直、これは短期間で
実現できるものではありません。
しかし、採用活動と並行して
社内環境を改善することで、
長期的に強い組織を作ることが可能になります。
1. なぜ人材不足が起こるのか?


(1) 「人が集まらない」原因
多くの企業が人材を確保できない理由は、単に「労働人口が減っている」からではありません。
本質的な原因は以下のような点にあります。
- 企業の魅力が伝わっていない
- 求職者が「ここで働きたい」と思える情報が不足している。
- 給与・待遇が市場とズレている
- 同業他社と比較して、給与や福利厚生に見劣りしている。
- 働き方の柔軟性がない
- リモートワークやフレックスタイムなど、時代に合った制度がない。
- 求める人材像が不明確
- 採用基準が曖昧で、ターゲットに響く求人になっていない。
(2) 「人が定着しない」原因
仮に採用できたとしても、すぐに辞めてしまうケースも少なくありません。
その主な理由は次の通りです。
- 社内環境と期待のギャップ
- 求職者がイメージしていた職場と、実際の環境が違う。
- 成長機会が少ない
- 研修やキャリアパスが不明確で、将来に不安を感じる。
- マネジメントの問題
- 上司のコミュニケーション不足や、過度なプレッシャーがある。
- 働きやすさが低い
- 長時間労働や、ワークライフバランスが取れない状況。
これらの問題を解決せずに、ただ求人広告を出しても、またすぐに辞めてしまい、さらに採用コストがかかるという悪循環になります。
2. 求人活動だけでは解決しない – 人を集める前にやるべきこと


(1) 自社の課題を可視化する
採用活動の前に、まず「なぜ人が来ないのか」「なぜ辞めるのか」を分析することが必要です。
そのために以下の施策を行うとよいでしょう。
- 退職者アンケート・面談を実施する
- 退職理由をデータ化し、共通点を分析する。
- 社員ヒアリングを行う
- 現場社員の不満や希望を経営層が把握する。
- 競合他社と比較する
- 給与・待遇・働き方などを同業他社と比較し、自社の立ち位置を確認する。
(2) 「働きたくなる会社」へ変革する
求人を出す前に、「この会社で働きたい」と思わせる環境を作ることが必要だです。
具体的には以下のような施策が効果的だと考えます。
- 給与・福利厚生の見直し
- 業界水準と比較し、競争力のある待遇を整える。
- 柔軟な働き方の導入
- リモートワーク・フレックス制など、時代に合った働き方を提供する。
- 社内コミュニケーションの活性化
- 1on1ミーティングを導入し、社員の声を聞く機会を増やす。
- 成長機会の提供
- 研修制度を強化し、キャリアパスを明確にする。
3. 求人活動と社内改善を並行して進める


(1) 求人活動の最適化
求人を出す場合も、ただ媒体を選ぶだけでなく、以下のポイントを意識することが重要です。
- 自社の強みを明確化する
- 「うちの会社で働くメリットは何か?」を整理し、求人情報に盛り込む。
- 求人情報の表現を改善する
- 抽象的な言葉(「アットホームな職場」など)ではなく、具体的な働き方や待遇を伝える。
- 採用プロセスをスピーディーにする
- 応募から面接、内定までの流れをシンプルにし、候補者の離脱を防ぐ。
(2) 採用後の定着率を上げる
採用できても、定着しなければ意味がありません。そのために以下の施策を並行して行うべきです。
- オンボーディングの充実
- 新入社員がスムーズに馴染めるよう、初期研修やメンター制度を導入する。
- 社内環境の継続的な改善
- 経営層が定期的に社員の声を聞き、改善策を実行する。
- 評価制度の透明化
- 昇給・昇格の基準を明確にし、社員が納得感を持てるようにする。
4. まとめ – 採用に成功する企業は何が違うのか?


結局のところ、「どの求人媒体を使うか?」よりも、「人が定着する会社になれるか?」が採用成功のカギになります。
- 人材が不足している企業は、往々にして「人を大切にしていない」
- お金を大切にすれば貯まるように、人を大切にしなければ人は集まらない
- 採用活動と社内環境の改善を並行して進めることが、最も効果的な戦略
多くの企業は、この本質に気づいていても、本腰を入れられずにいます。
しかし、本当に人材を確保し、定着させたいのであれば、求人活動と組織改善を同時に進める覚悟が必要です。
短期的な「採用」ではなく、長期的な「人材投資」の視点を持つことが、今後の企業の成長を左右すると言えるでしょう。