従業員数名の小さな事業者や、フリーランス・起業家は基本、少人数でより生産性を高め、売上を上げていく必要がありますよね?
でも、日々の雑務に追われ、なかなか生産性が上がっていかない…そんなケースが少なくありません。
そんな時は、以下の5つのフレームを意識して活動してみてください。
生産性が向上し、売上に貢献すること間違いなしです!
緊急性が高い | 緊急性が低い | |
---|---|---|
1.生涯資産になる行動 | ◎ | ◎ |
2.時給(売上)の高い行動 | ◎ | ◎ |
3.時給(売上)の低い行動 | ⚪︎ | ⚪︎ |
4.お金にならない行動 | △ | × |
5.リソースを減らすマイナス行動 | △ | × |
以下では、具体的な内容を解説していきます。
↓目次から読みたい項目をチェックしてくださいね。
生涯資産になる行動
生涯資産になる行動とは、長期的な視点で、あなたの資産になる活動です。たとえば、
1. 学習と自己啓発
- 読書: 専門知識を増やし、思考力を鍛えます。
- スキル習得: 仕事の技術、マーケティング、コピーライティングなど、汎用スキルは一生活用できます。
- 継続教育::資格取得やオンライン講座など、新しい知識を学び続けましょう。etc…
2. 健康管理
- 運動:健康な体は生涯の資産です。筋力トレーニングやヨガ、ランニングなどを習慣にしましょう。
- 栄養管理:バランスの取れた食生活は、病気の予防や健康寿命の延長に繋がります。特に身土不二・一物全体の食事がオススメです。
- 定期検診:病気の早期発見と予防のために、医療を適切に活用しましょう。etc…
3. 人間関係の構築
- 家族や友人との絆を深める:精神的な支えや幸福感を高めます。
- 仕事仲間との絆:信頼できる人脈は、キャリアや生活で助けとなる場面が多いです。
- 地域貢献:ボランティア活動などで、地域社会や地元住民とのつながりを作ります。etc…
4. 資産管理
- 金融リテラシーの向上:投資や節約術を学び、お金を効率的に増やす。
- 貯蓄と投資:長期的に増える資産(株式、不動産など)に資金を割り当てる。
- ミニマリズム: 不要な消費を控え、必要なものに集中することで豊かな生活を実現。
- コンテンツ制作:無料・有料問わず、有意義なコンテンツを制作し、ストックしておくことも資産管理の1つです。etc…
5. マインドセットの向上
- 自己分析:自分の価値観や目標を明確にすることで、より意義のある選択をしましょう。
- メンタル管理:瞑想や坐禅、マインドフルネスを活用して、常に安定した精神と健康を維持しましょう。
- 挑戦を恐れない態度:新しいことに挑戦し続けることで、自己成長を促しましょう。etc…
6. 社会的な貢献
- 教育の提供: 他者を育成しサポートすることで、自分自身の知識やスキルも深まります。
- 環境保護活動:自然環境に貢献することで、次世代に良い影響を与えるでしょう。etc…
これらの活動に対して優先順位をつけ、取り組んでみましょう。
個人の人生を豊かにするだけでなく、周囲の人々や社会全体にも良い影響を及ぼします。どれも小さなステップから始められるので、少しずつ取り組むことが大切です。
時給(売上)の高い行動
「時給(売上)の高い行動」とは、以下のことが考えれらます。具体的には、直接的に顧客を引きつけ、購入や契約に繋がる行動を指します。
1. 顧客との接触を増やす活動
- 営業活動:対面営業、電話営業、メール営業などを通じて新規顧客や既存顧客にアプローチ。契約や売上に直結する活動を優先的におこないましょう。
- 定期的なフォローアップ:過去に購入した顧客に対し、フォローアップすることも重要です。新商品やキャンペーンの案内を送るだけでなく、気にかけもおこないましょう。
- 顧客ヒアリング:顧客の要望等をヒアリング。顧客リサーチをおこなうことは、今後のマーケティング・セールス活動においてとても有効です。etc…
2. マーケティング戦略の強化
- 広告:Google広告やソーシャルメディア広告を活用し、見込み客にリーチ。安定した集客を目指します。
- プロモーション活動: 顧客リストに、割引セール、期間限定キャンペーン、特典付きオファーなどの展開しましょう。
- コンテンツマーケティング:魅力的なブログ記事、動画、SNS投稿で商品やサービスの価値を伝えましょう。
- リサーチ:自社・競合・市場リサーチをおこない、ターゲットにマッチした製品やサービスを提供しましょう。etc…
3. 製品やサービスの価値向上
- パッケージや価格設定の見直し:顧客にとって魅力的な価格帯や商品バンドルを提案します。
- 商品説明の改善:顧客がメリットをより明確に理解できるように、Webサイトやカタログの内容を見直す。etc…
4. クロージングを意識した活動
- 即決オファー:「本日限り」「先着○名様」など、購入を促す提案を行ってみましょう。
- デモや試用体験の提供:商品やサービスを試す機会を提供し、購入意欲を高める。etc…
5. リピート購入を促す活動
- ロイヤリティプログラム:ポイント制度や特典を活用して、再購入を促進。
- アフターサービス:購入後のサポートを充実させ、満足度を高めて再度の利用に繋げましょう。etc…
6. 見込み顧客の発掘と育成
- リードジェネレーション:無料セミナーやホワイトペーパー提供で、潜在顧客の情報を収集しましょう。
- メールマーケティング: 顧客の興味や行動に応じてカスタマイズされたメールを送信し、購買につなげましょう。etc…
7. SNS・コミュニティの活用
- インフルエンサーマーケティング:商品やサービスを広めるために影響力のある人と提携できるよう模索しましょう。
- 口コミ促進:顧客がレビューやSNS投稿を通じて製品を推奨する仕組みを構築していきましょう。etc…
8. 市場開拓
- 新規顧客層のターゲット:今までアプローチしていなかった年齢層や地域に対する販路拡大を狙いましょう。
- 販路の拡大:新しいプラットフォーム(例: Amazonや楽天)や店舗で販売ができないか、探りましょう。etc…
9. 競合との差別化
- 独自の強みをアピール:他社製品にはないユニークな特徴(USP)を発掘し、強調しましょう。
- 顧客の声を活用:広告やチラシ、Webサイトさらに効果を高めるために、実際の使用感や顧客の成功事例を収集しましょう。etc…
10. データ活用による改善
- 販売データの分析:どの商品が売れているか、どのチャネルが効果的かを分析し、戦略を調整しましょう。
- 顧客行動の追跡:顧客がどのような経路で商品にたどり着いたかを把握し、最適な施策を展開しましょう。etc…
これらの活動は単独でも効果を発揮しますが、複数を組み合わせることでさらに売上を伸ばすことが可能です。特に、顧客にとっての価値を意識し、継続的な接点を作ることが重要です。
時給の低い・お金にならない行動
ビジネスにおいて、時給が低い、または直接的にお金にならない活動は多く存在します。
これらは一見すると無駄に思えるかもしれませんが、適切に管理し、時間を最適化することで業務効率を高める余地がありますので、精査していきましょう。
1. 手作業で行う単純作業
- データ入力:手動での顧客リスト作成や情報入力は時間がかかりやすい。
- 書類整理:ファイリングや紙ベースの資料の整理。
- メールの振り分け:特に重要でないメールを確認・削除する作業。etc…
2. 過剰なミーティングや会議
- 目的の不明確な会議: 結論が出ない、あるいは決定事項が曖昧な会議。
- 参加しなくてもよい会議への出席: 他のメンバーで解決できる場合でも参加してしまう。etc…
3. 不必要なコミュニケーション
- 過剰なチャットやメールのやり取り:短時間で解決できる内容を長引かせる。
- 無意味な電話:重要でない内容や、後でメールで済ませられる話。etc…
4. 無計画な調査やリサー
- 具体的な目的のない情報収集:インターネットや資料から無目的に情報を探す。これはよくやってしまいがち。
- 過剰な競合調査:必要以上に他社の動向を追うこと。etc…
5. セールスにつながらない活動
- 冷やかし客を相手にした営業:見込みのない顧客にアプローチする。
- 適切なマーケティング戦略のない広告運用:ROI(投資利益率)が低いキャンペーンの維持。etc…
6. 不必要な手作業
- 自動化できる作業の手動処理:簡単に自動化ツールで解決できる工程を手作業で行う。
- 重複作業:過去のデータや資料を活用せず、同じタスクを繰り返す。etc…
7. クオリティを求めすぎた作業
- 完璧主義による時間の浪費:必要以上に仕上げに時間をかける作業。
- 小さなミスを恐れる過剰な確認:他人には気づかれないレベルの細部にこだわる。etc…
8. 無駄な待機時間
- スケジュール調整ミスによる待ち時間:クライアントやチームメンバーを待つために生じる無駄な時間。
- プロセスの遅延をただ待つだけ: 他部門や外部業者からの回答を待ちながら手を止めてしまう。etc…
9. 成果が不明確なマーケティング活動
- 効果測定をしていないSNS投稿:投稿は続けているが、ROIを追っていない場合。
- フォロワー数に過剰依存:エンゲージメントが低いのにフォロワー増加だけを目的にする。etc…
10. 優先度の低いタスクの実行
- 緊急でないタスクの処理:優先度の高い仕事を後回しにしてしまう。
- 重要でない締め切りに振り回される:長期的な影響が少ない活動に時間を使いすぎる。etc…
対策としてのポイント
- 自動化ツールの導入:データ入力やメール整理には、専用ツールやAIを活用。
- 業務の外注:時給が低い作業は外部委託やフリーランサーに任せる。
- 優先順位の明確化:タスクを重要度と緊急性で分類。
- 時間の計測:自分やチームの作業時間を定量化し、無駄を特定。
これらを改善することで、コアな業務に集中し、売上や成長に繋がる活動に”より多くの時間を”割けるようになります。
リソースを減らすマイナス行動
リソースとは時間やお金です。リソースを減らすマイナスな行動は、ビジネスの足を引っ張ります。
時給の低い・お金にならない行動と重複する部分もありますが、解決策を含めた一例を挙げますので参考にしてください。
1. 不効率な作業プロセス
- 手作業の多い業務:自動化できるタスクを手動で処理している場合。
- 重複作業:チーム間で同じデータや情報を繰り返し作成。
- 紙ベースの処理: デジタル化されていない情報管理や承認フロー。etc…
解決策: 業務プロセスを見直し、ソフトウェアや自動化ツールを導入。
2. 不必要な会議
- 目的やアジェンダが不明確:明確な結論が出ない会議。
- 多すぎる参加者:全員が参加する必要がない場合でも呼び出される。
- 頻度の高い定例会議:実際には頻度を減らせる内容。etc…
解決策:会議の目的を明確にし、必要最小限の参加者で実施。書面報告やオンラインツールで代替可能。
3. ROIが低いマーケティング活動
- 効果測定がされていない広告運用:成果が出ないにも関わらず予算を使い続ける。
- 対象を絞らないプロモーション:ターゲット層が不明確で成果が薄い。
- SNSでの非戦略的投稿:明確な目的がないまま運用。etc…
解決策:データ分析を徹底し、費用対効果の低い施策を停止。また、ターゲットを明確化。
4. 未熟な人材配置やトレーニング不足
- 役割が不明確な人材配置:本来のスキルや適性に合わない業務を任される。
- 育成の遅れ:必要なスキルを持たない状態でタスクを進めることで、ミスや遅延が発生。etc…
解決策:適切なトレーニングや教育の提供。業務内容に合った人材配置を行う。
5. 顧客ニーズに合わない商品やサービス開発
- 市場調査不足:需要のないプロダクトやサービスを開発してしまう。
- 開発の遅延:必要以上に完璧を求めることでリソースを浪費。etc…
解決策:顧客フィードバックを早期に取り入れ、MVP(最小実用製品)を迅速に投入。
6. 時間を浪費する非生産的なコミュニケーション
- 長すぎるメールやチャット:重要ではない内容に過剰な時間を使う。
- 誤解を招く伝達:コミュニケーション不足による後工程のやり直し。
- 不必要な移動:不必要な移動に時間をかける。etc…
解決策:明確で簡潔なコミュニケーションを心がけ、必要であればドキュメント化。
7. 時間を消費するリードの追求
- 見込みのない顧客への営業:購入意欲が低いターゲットに過剰な時間を費やす。
- 適切なフォローがないリード管理:効率的に優先順位付けされていない。etc…
解決策:CRMツールを活用してリードをランク付けし、優先度の高い顧客に集中。
8. 無駄な経費の発生
- 非効率なサプライチェーン:不要な在庫や輸送コスト。
- 過剰な設備投資:実際の需要を超えたリソースの購入や更新。
- 未使用のサブスクリプションや契約:使わなくなったツールやサービス。
- 維持費や固定費のかかる資産購入:不必要な不動産や自動車など、固定費がかかるもの。
- お金を生まない・価値が下がるものの購入:新車は買ったと同時に2割ほどの価値が下がる。etc…
解決策:定期的に経費を見直し、コスト削減を図る。
9. 社内の対立
- 意思決定プロセスの遅延:無駄な意見のぶつかり合い。
- 非建設的な批判や対立:チームの士気低下に繋がる。etc…
解決策:明確な意思決定フローを設定し、建設的なコミュニケーションを促進。
10. 無駄な待ち時間やプロセスのボトルネック
- 承認プロセスの遅れ:必要以上に多段階の承認を必要とする。
- サプライヤーや外部パートナーの遅延:依存関係が強すぎる。
- 待ち時間コスト:待ち時間や待機時間を無駄にする行為。etc…
解決策:プロセスの簡素化や外部業者の選定見直し。
これらの活動を削減または最適化することで、ビジネスのリソースを効率的に活用し、より大きな成果を上げることが可能です。
重要なのは、どの活動が価値を生まないのかを見極め、迅速に対策を講じることです。
まとめ
緊急性が高い | 緊急性が低い | |
---|---|---|
1.生涯資産になる行動 | ◎ | ◎ |
2.時給(売上)の高い行動 | ◎ | ◎ |
3.時給(売上)の低い行動 | ⚪︎ | ⚪︎ |
4.お金にならない行動 | △ | × |
5.リソースを減らすマイナス行動 | △ | × |
小規模ビジネスをしている私たちは、売上に繋がらない行動、リソースを減らす行動に手を取られてしまうと、ビジネスが立ち行かなくなります。
ですから、資産やお金になる行動と、お金にならない行動を見極め、日々活動していきましょう!