撤退か継続か?ビジネスで正しい判断をするための3つのポイント

ビジネスの世界では、

「決断したからには最後までやり抜くべきだ」

という考え方が根強くあります。

こんにちは、藤村です。

しかし、これは常に正しいとは限りません。

なぜなら「最後までやり抜いて」失敗したケースが幾度となくある。

それがビジネスだからです。

  • 最後までやり抜くべきか?
  • それとも撤退すべきか?

この見極め力こそがビジネスでの成功を左右すると言っても過言ではないでしょう。

もし、間違いだと気づき、引き返すことも大切です。

しかし、常に「すぐにやめる」のが正解とも限りません。

時には、辛抱強く続けることで成功するケースもあります。

では、どう見極めればよいのでしょうか?

私なりの見解を示したいと思います。

ビジネスで「間違いを見極める」ための3つのポイント

1. データに基づいて判断する

感覚や勘に頼るのではなく、数字や市場の反応を冷静に分析 することが大切です。

  • 売上や利益のトレンド:右肩下がりが続いているか?改善の兆しはあるか?
  • 顧客のフィードバック:市場のニーズとズレていないか?
  • 競合との差別化:競争優位性が失われていないか?

例: スタートアップ企業が新しいプロダクトを出したものの、顧客の反応が薄い場合。短期間の低迷なら改善策を試すべきですが、1年以上経っても改善の兆しがなければ撤退を検討するべきでしょう。

2. 感情やプライドを捨てる(サンクコストの罠に陥らない)

「ここまで投資したのだからやめたくない」という気持ちに引っ張られると、冷静な判断ができなくなります。

  • 「今の事業・戦略を続けることで、将来的に成長が見込めるか?」をシンプルに考える
  • これまでの努力や投資を「未来の損失」に変えないようにする

例: ソニーは過去に「ベータマックス」というVHSと競合するビデオ規格を展開していましたが、消費者の支持を得られず撤退。この決断が、その後のAV機器市場での成功につながりました。

3. 周囲の意見を取り入れ、固定観念を捨てる

  • 社内外の専門家、顧客、社員の意見を積極的に聞く
  • 「もしかしたら自分の考えが間違っているかも?」と疑う習慣をつける
  • 変化を恐れず、フレキシブルな思考を持つ

例: Appleは一度、スティーブ・ジョブズが追放された後、業績が低迷。経営陣はジョブズのビジョンを再評価し、彼を復帰させたことで、iPhoneやiPadといった革新的な製品を生み出しました。もし、過去の方針に固執していたら、今のAppleはなかったかもしれません。

まとめ:間違いを認め、見極める力を養おう

トルコのことわざに「どんなに遠くまで行っても、間違った道なら引き返せ」という言葉があります。

その姿勢はとても大切ですが、それには 「本当に間違っているのか?」 を見極める力も不可欠です。

  • データと市場の動向を冷静に見る
  • サンクコストにとらわれず、未来の可能性を重視する
  • 周囲の意見を聞き、柔軟な思考を持つ

この3つを意識すれば、適切なタイミングで軌道修正ができ、成功へとつながるでしょう。

「進み続ける勇気」と「引き返す勇気」

どちらも持てるビジネスリーダーが、これからの時代に求められるのかもしれませんね。

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