今回も年商100億円企業の社長の話シリーズです。
やはり年商100億円を売上ているだけのことはあって、なかなか本でも学べない、メチャクチャ参考になる内容です。
もし、あなたが年商1億円、10億円を稼ぎたいなら・・・
必ずチェックしておきましょう!
年商10億は、1億よりも簡単?──その意外な真実とは
「年商10億は、1億よりも簡単?」
こう聞くと、思わず「いやいや、それはさすがに言い過ぎでしょ」と思う方も多いかもしれません。
でも実は、これはちゃんとした“構造”に基づいた話なんです。
感覚じゃなくて、戦略の話。今日はその理由について、少しお話してみたいと思います。
1億までの道のりは、ほぼ“偶然の産物”である
まず、1億を突破するまでって、いわば“模索と運のフェーズ”なんです。
商品を磨き、売り方を試行錯誤して、ようやく「これだ!」という勝ちパターンにたどり着く。
でもその時点では、まだ“偶然の産物”であることも多い。
1億を超えたら、“型”の再現が始まる
ところが、1億を超えた瞬間から話が変わります。
なぜなら「売り方の型」が見え始めるから。
この“型”を再現可能な仕組みに変えていく。
これが、いわゆる「複製」です。
大事なのは「違うこと」よりも「同じことを、繰り返せるか」
複製という考え方がとても重要なんです。
一度うまくいった売り方を別の商品にも当てはめたり、同じ商品を違う切り口で見せたり。
とにかく「新しいこと」じゃなくて、「同じことをいかに繰り返せるか」にフォーカスする。
ここを見誤ると、1億で止まってしまいます。
万能感が生まれる“危険な瞬間”に気をつけろ
よくある間違いは、ちょっと売上が伸びてきたタイミングで
今度は全然別の事業やってみよう」と、新規事業に手を出すことです。
たとえば、寿司屋でうまくいった人が、いきなり不動産を始めようとするような話。
それ、共通点は“お金儲け”というだけで、学びも経験もまったく活かせません。
拡張には「縦」と「横」の2つの道がある
だからこそ、重要なのは「今あるものをいかに拡張できるか」。
この拡張には大きく分けて2種類あります。
縦展開:LTVを高める“階段”を作る
1つは「縦に拡張する」こと。
つまり、同じお客さんに対して提供する商品のバリエーションを増やすことです。
1,000円の小冊子を入り口にして、3万円の講座、20万円のコンサル、100万円のパーソナルサポート…
というように、ステップを作っていく。
横展開:同じ構造の商品を“広げる”という発想
もう1つは「横に拡張する」こと。
これは、似たような構造の商品を横展開していくイメージ。
1店舗目がうまくいったスタバが、2店舗目、3店舗目と広げていくような話です。
売上には“キャパ”がある。だから見極めが大事
とはいえ、1つのプロダクトにも売上の“キャパ”があります。
スタバ1店舗の売上が年商1億円前後だとすれば、どれだけ頑張っても10億は難しい。
ある程度の地点まで来たら、そこをキープしながら次の展開を考えるべきです。
“プロジェクト型”ビジネスは、なぜ続かないのか?
ここで大事になるのが、「繰り返せるビジネスモデルかどうか」。
プロジェクト型のビジネスは大きく当たれば売上も上がりますが、キャッシュフローが不安定で、再現性が低い。
安定して拡張していくには、ルーチン型で「型」を繰り返せるように設計する必要があります。
「少しだけ変える」ことで、リスクを最小化する
複製のポイントは、1つだけ要素を変える「ワンステップアウェイ」の考え方。
売り方はそのまま、顧客層を変える。あるいはテーマを変える。
んなふうに、“変えすぎない”ことが大切です。
再現性が整えば、経営は「任せる」段階に入る
そしてある程度の仕組みができたら、あとは現場に任せて次の展開へ。
1店舗で利益が出るモデルができたら、2店舗目に進んでもいい。
それと同じように、1つのプロダクトラインが確立できたら、次の商品群へ展開していく。
会社の数ではなく、“仕組み”があるかどうか
よく「会社を9社も10社も経営しています」という人がいますが、
年商が合計でも10億に届かないようなケースは要注意。
それは要するに、どれも中途半端ということです。
ラッキーを育て、“型”を繰り返す──その先に10億が見えてくる
結局のところ、年商10億を目指すなら、
「ラッキーを育てること」「型を繰り返すこと」「拡張は慎重に行うこと」。
この3つに尽きるのではないでしょうか。
“1億は運。でも10億は設計”。
この言葉に、あなたのビジネスのヒントが隠れているかもしれません。