価格競争に巻き込まれずに売上を伸ばす”USP”の作り方

こんにちは、藤村です。

今回は「USP ユニーク・セリング・プロポジション 売上に直結させる絶対不変の法則」の内容を、自分なりにまとめてみましたので紹介したいと思います。

目次

USPとは?

  • 「自社の商品・サービスが競合と埋もれてしまっている…」
  • 「価格競争に巻き込まれて利益がどんどん減っている…」
  • 「広告を出してもなかなか反響が出ない…」

こうした悩みを持つビジネスオーナーやマーケターは多いでしょう。

しかし、この問題の根本原因は、単なるマーケティング手法や広告の問題ではありません。

  • 「USP(ユニーク・セリング・プロポジション)がない」
  • 「顧客に対して、なぜこの商品を選ぶべきか明確に伝えていない」

この2点が、売上が伸び悩む最大の原因だと考えます。

USPの定義

「USP」とは、「競合と差別化できる独自の強みや価値」のことを指します。

この概念は1960年代に広告業界の伝説的なコピーライター ロッサー・リーブス によって提唱され、今でもマーケティングの基本原則として使われています。

USPを効果的に活用すれば、顧客にとっての「選ぶ理由」が明確になり、価格競争に巻き込まれずに売上を伸ばすことができるでしょう。

なぜ今、USPが必要なのか?

今の市場では、どんな業界でも商品やサービスが溢れかえっています

例えば…

  • スマートフォン市場では、Apple、Samsung、Google、Xiaomi など無数のメーカーが競争
  • 飲食業界では、チェーン店も個人店も似たようなメニューを展開
  • 美容業界では、化粧品・スキンケア商品が次々と登場

このように、「どの商品・サービスを選べばいいのか?」がわかりにくくなっています。

結果として、差別化できないビジネスは価格競争に巻き込まれ、利益率が下がる という悪循環に陥ります。

USPがないとどうなるのか?

自身のビジネスにUSPがないと、以下の影響を及ぼすと考えられます。

  • 競合との差がわからず、顧客が迷う → 選ばれない
  • 価格競争に巻き込まれる → 利益が減る
  • 広告の効果が低下する → 費用対効果が悪い
  • ブランドの印象が薄れ、リピーターが増えない

例えば、ラーメン屋が「おいしいラーメンを提供します」と言っても、それだけでは何も伝わりません。

どの店も「おいしい」と言っているので、顧客は違いがわからず、結局「安い店」を選んでしまいます。

では、どうすればいいのか?

答えは「USPを確立すること」にあります。

多くの企業や個人事業主がUSPを確立できていないのには、次のような理由があります。

なぜ多くのビジネスがUSPを持っていないのか?

多くの企業は「自社の商品は最高だ」と信じています。しかし、「素晴らしい商品だから売れる」わけではありません。市場では、顧客が「この商品は自分に必要だ」と思わない限り、購入には至らないのです。

「なぜ自社の商品を選ぶべきか?」を明確にするには、競合との差別化が必要です。しかし、多くの企業が競合分析を十分に行っていません。

USPを作るためには、表面的な特徴ではなく、顧客が本当に求めているものを知る必要があります。例えば、ダイエットサプリの顧客は「痩せること」だけでなく、

  • 「リバウンドせずに痩せたい」
  • 「短期間で効果を出したい」
  • 「無理な食事制限はしたくない」

といった深いニーズを持っています(インサイトを発見することがポイント)。

そもそもUSPという言葉を知らない人も少なくありません。また、USPの見出し方がわからない経営者も多いです。

USPを確立する5ステップ

USPを成功させるためには、単なるアイデアではなく、具体的なデータや分析 に基づいて構築する必要があります。

ここでは、USPを作るための5つのステップ をさらに詳細に解説します。

まず最初に、市場の状況を徹底的に分析 します。

  • どの分野が成長しているか?
  • どのカテゴリーが競争過多か?
  • 顧客のトレンドはどう変化しているか?

具体的なリサーチ方法

  • Googleトレンド を使って検索数の推移を分析
  • 業界レポートやニュース記事 をチェック(Statista、日経など)
  • SNSで話題になっているキーワード をリサーチ(Twitter、Instagram)

事例:健康食品市場

  • 近年、健康志向の高まりにより 「オーガニック食品」「グルテンフリー」 の需要が増加。
  • この市場動向を理解することで、USPの方向性を決めるヒントになる。

次に、顧客が本当に求めているものを調査します。

顧客は商品そのものではなく、「その商品を通じて得られる結果」 を求めています。例えば、「高性能な掃除機」ではなく、「掃除の時間を短縮し、楽にすること」が本当のニーズです。

具体的なリサーチ方法

  • アンケート調査(Googleフォーム、LINEリサーチなど)
  • Amazonや楽天のレビュー分析(競合商品の口コミをチェック)
  • SNSのコメント分析(顧客の本音が見える)

事例:ダイエットサプリ市場

  • 表面的なニーズ:「痩せたい」
  • 本当のニーズ:「簡単に、ストレスなく、リバウンドせずに痩せたい」

本当に売れるUSPを作るには、「表面的な悩み」を深掘りし、「根本的な悩み」にアプローチすることが重要 です。

市場には必ず競合が存在します。USPを確立するためには、競合と何が違うのか?を明確にすること が重要です。

競合分析の方法

  • 競合のWebサイトをチェック(キャッチコピー、特徴、価格など)
  • 実際に競合の商品を購入して体験する
  • AmazonやSNSのレビューを確認し、顧客の不満を探る

事例:エアライン業界(LCC vs フルサービス)

  • フルサービス航空会社:「快適な空の旅」
  • LCC(格安航空会社):「最低価格で移動できる」

LCCは「快適さ」を捨てる代わりに、「安さ」を最大のUSPとして成功している。

競合との差別化ポイントが見えたら、次に 「自社の商品・サービスの強み」 を明確にします。

考えるべき質問

  • 他社にはない特徴は何か?(技術、品質、サービス)
  • なぜこの商品は顧客にとって価値があるのか?
  • 競合の弱点を補うことができるか?

事例:Dyson(ダイソン)

ダイソンは、掃除機市場で「吸引力が落ちない」というUSPを打ち出し、競合との差別化に成功した。

USPを決めたら、それを 「短く、わかりやすく」伝えるコピー に落とし込みます。

USPのキャッチコピー作成のコツ

  • 「〇〇なら□□!」(シンプルに)
  • 「□□だから〇〇できる!」(ベネフィットを強調)
  • 「〇〇する唯一の□□!」(希少性を強調)

事例:ドミノ・ピザ

「30分以内に届けなければ無料」→ USPが明確で記憶に残りやすい。

USPを作る3つのポイント

USPは単なるキャッチコピーではなく、他社が真似できない強み であることが重要です。

たとえば、以下のような点で差別化できます。

スクロールできます
  • 「ドミノ・ピザ」→ 「30分以内に届けなければ無料」
  • この明確なUSPのおかげで、競争の激しいピザ業界で圧倒的な成長を遂げた。

2. 顧客にとって「魅力的」であるか?

USPは企業側の都合ではなく、顧客が本当に求める価値 である必要があります。

顧客が求める3つの要素

  • 悩みを解決する(例:「1日5分の勉強でTOEIC200点アップ!」)
  • コスト・時間・手間を削減する(例:「このソフトを使えば1時間の作業が5分に短縮!」)
  • より良い体験を提供する(例:「最高級のシルク素材で極上の肌触り」)

3. 端的で、記憶に残るメッセージにする

USPは 短く、わかりやすい ことが大前提です。顧客は複雑な説明を覚えてくれません。

効果的なUSPのフォーマット

  • 「〇〇なら□□!(理由付き)」
    • 例:「世界一軽いスーツケース。たったの1.5kg!」
  • 「〇〇だから□□ができる!」
    • 例:「天然ハーブ100%だから、赤ちゃんにも安心」
  • 「□□する唯一の〇〇」
    • 例:「肌が10秒でうるおう、唯一の化粧水」

短く明快なUSPは、広告やSNSでも拡散しやすくなります。

まとめ

あなたのビジネスにUSPを導入しよう!

  • 価格競争に巻き込まれず、利益率が向上する
  • 顧客が「選ぶ理由」が明確になり、購入率がアップする
  • ブランドの認知度が向上し、リピーターが増える
  • 広告やマーケティングの効果が最大化する
  • 今すぐできる3つのアクションプラン
    • 1. 競合と自社の商品・サービスを比較し、違いを明確にする
    • 2. ターゲット顧客の「本当の悩み」を調査する
    • 3. USPをシンプルなキャッチコピーにまとめ、すべてのマーケティング活動に反映する

USPは、一度作ったら終わりではなく、市場や顧客のニーズに合わせて進化させていくもの です。

ぜひ今すぐ、あなたのビジネスにUSPを導入し、売上アップにつなげてください!

(現在は廃盤になっていますが中古で購入可能です。→コチラ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次