先日、こんな発言を耳にしました。
「この世の中の経済は、
富裕層で成り立っている。
貧乏人は富裕層に感謝すべきだ。」

こんにちは、藤村です。
果たしてそうでしょうか?
アナタはどう思います??
私は「本当にそうなのか?」と
疑問を抱きます。
確かに、富裕層の投資や消費が
経済を活性化させる側面はあります。
しかし、
それだけで経済が
成り立っているわけではありません。
むしろ、こうした
「富裕層 vs 貧困層」といった
対立のような構図で語ること自体が、
本質からずれているように感じます。
◆経済は一部の人だけで動いているわけではない
富裕層の投資や消費は
確かに大きな影響を持ちます。
資本を持つ人々が事業を興し、
投資を行うことで雇用が生まれ、
経済が動いていくという側面は
否定できません。
しかし、
その経済を実際に
支えているのは誰でしょうか?
企業が利益を上げるためには、
商品やサービスを消費してくれる人が必要です。
その多くは中間層や、
時には低所得層の人々です。
また、
工場での生産、物流、接客、清掃など、
日々の生活を支える労働を
担っているのは、
必ずしも高所得者ではありません。
「貧困層がいるからこそ、
富裕層が成り立っている」
という見方もできます。
低賃金で働く人々がいるからこそ、
コストを抑えて事業を展開できる企業もあるのです。
このように考えると、
経済は「富裕層が回している」
わけでも
「貧困層が支えている」
わけでもなく、
社会全体のバランスの中で
成り立っていると言えそうです。
◆互いに支え合っているという意識を
「富裕層に感謝しろ」
「貧乏人に感謝しろ」
といった言い方には、
どこか上下関係を強いるような
響きがありますね。
しかし、
経済はどちらか一方が
特別に支えているわけではありません。
経済の循環は、
富裕層・中間層
低所得層といった枠を超え、
すべての人の活動によって
成り立っています。
一人ひとりが
社会の中で果たしている
役割があり、
それらがつながっているからこそ、
経済が回っているのです。
したがって大切なのは
「どちらが感謝すべきか」
という議論ではなく、
「社会全体がお互いに支え合っている」
といった意識を
持つことではないでしょうか。
富裕層であろうと
貧困層であろうと、
互いに尊重し合いながら
共存する社会こそ、
より健全で
持続可能なものになるはずです。
境遇や立場の違いを超えて、
「私たちはつながっている」
という視点を持つこと。
それが、
経済だけでなく、
社会全体をより良い方向へ
導く鍵なのではないかと思います。
あなたはどう感じますか?
それでは、また。