あなたにとって人生の目的は何か？
これを問われたとき、
あなたは即座に答えることができますか？
こんにちは、藤村です。
自分の人生の目的は何か？
私は未だ答えることができません。
でも生まれてきたからには
何かしらの目的があります。
それを理解する１つの指針。
それが、
「天命」「地命」「我命」です。
■ 天命（てんめい）
意味：天から授かった使命や運命
- 「天」とは自然や宇宙の摂理、あるいは神仏のような存在を指します。
- 「天命」とは、自分では選べない生まれ持った使命・役割のこと。
- 例：「彼は政治家として天命を受けて生まれた」＝生まれつきの使命がある。
孔子は『論語』の中で「五十にして天命を知る（五十而知天命）」と言っており、人生のある段階で、自分の果たすべき使命を悟ることが理想とされました。
■ 地命（ちめい）
意味：地の理（ことわり）に基づいた運命、環境や時代との関係
- 「地命」は、どの土地・社会・時代に生まれるかという外的な要素を表します。
- 生まれた場所や家庭、社会状況など、自分でコントロールできない環境要因。
- 例：戦国時代に生まれた人と、平和な時代に生まれた人では「地命」が異なります。
端的に言えば、我々日本人は、その地で生まれた日本人として役割があり、今の時代の日本人としての役割があるのです。
■ 我命（がめい／われのみこと）
意味：自分自身で選び、作っていく運命
- 「我命」は、自分の意志と努力によって切り開く人生の道。
- 天命や地命に対して、自分で行動し、選択していく部分。
- 「天命」は変えられなくても、「我命」は変えられるという考えが基本。
この三つは、運命や人生を成り立たせる三本柱とも言えるでしょう。
スクロールできます
| 種類 | 内容 | 変えられるか？ |
|---|---|---|
| 天命 | 宇宙や神から与えられた使命 | ✕ 変えられない |
| 地命 | 環境・時代・土地などの要因 | △ 状況によりけり |
| 我命 | 自分の意志や行動 | ○ 変えられる |
つまり、
「与えられた運命（天・地）」を理解し、
それをふまえて
「自らの意志（我命）」でどう生きるか？
「天命」「地命」「我命」は、
それぞれ東洋哲学や思想、
特に儒教や道教、
陰陽五行説などに関係する
重要な概念です。
これらは人の運命や生き方、
宇宙の法則を理解する上で、
とても深い意味を持っていますよ。
もし、さらに知りたい場合は、
陽明学（王陽明）や老子・荘子などの思想もおすすめです。
