「人材教育のコストが上がっている」
最近、そんなことをよく耳にします。
競争の激しい業界は、市場のシェアを高めるため、
そして売上を上げるために、急速に店舗展開をすることがありますよね。
教育コストの思わぬ落とし穴
知り合いが働いている飲食店では、物凄い勢いで出店しています。
しかし人材教育が追いつかない。
慢性的な人手不足と過酷な労働環境。
1人が2,3のお店を掛け持ちすることもザラにあるようで、どんどん人が辞めていく。
結果、入社して間もない20歳そこそこの若者が店長をしている。
という事態に陥っているようです。
経理がいないから給与や支払いが遅れる、
そして先日、
店長を勤めていた若者が売上金を持ち逃げした。
という話しを聞きました。
なるほど。
こういう所からも教育コストがかさんでくるのか。そう思いました。
もうこうなったらゴチャゴチャですね。
組織は人の集合体
オペレーションや接客応対の質が悪いと急激に売り上げが落ちていきます。
飲食店はリピート客が無かったら致命的ですよね。
いくら美味しくても、
「ここの店、料理出てくるのも遅いし店員の態度も悪いし…」
っていうイメージを持たれたら終わりです。
特に競争が激しければ…。
飲食業界をはじめ、中には世代交代が始まっている業界もあります。
建設業界なんかは世代交代すらできない状況にありますが…。
年功序列、上下関係に厳しい世代が飲食店を訪れ、素っ気ない店員が対応をする。
「なんだその態度は!!」って怒るお客さんも少なくないのだとか。
「おもてなし」を売りにしている高級ホテルでも
「全くおもてなしされていない」という話しも聞きます。
人によって感じ方も違うのでしょうけれど。
まぁ、とにかく難しい時代になっています。
人が関わらない仕事はない
近年は人工知能がもてはやされていますが、
商売はどこまで行っても「人対人」です。
人には感情というものがあります。
それはその商売に関わる人すべてにおいてです。
感情というものを無視するとビジネスに亀裂が入り、やがて割れてしまいます。
ビジネスに関わる全ての人の感情をうまく操ること。
これが人材の教育コストを下げる秘訣ではないか。
そう強く思う、今日この頃です。